Alex Van Halen, Sammy Hagar
サミー・ヘイガー(Sammy Hagar)、マイケル・アンソニー、ジョー・サトリアーニ、
ジェイソン・ボーナム(Jason Bonham)が
ヴァン・ヘイレン(Van Halen)楽曲をパフォーマンスするツアー<The Best of All Worlds 2024>。ヘイガーはUltimate Classic Rockの新しいインタビューの中で、
アレックス・ヴァン・ヘイレン(Alex van Halen)にこのツアーに参加して貰うために何度も連絡を試みたと語っています。
「このツアーをやる前に、マイクと俺はアレックスに何度も連絡を取ったんだ。メール、テキスト・メッセージ、電話、電話機のメッセージ。反応なし。返事はない。一緒に集まろうとか、ただ話をしようとか、朝食、昼食、夕食を共にしようとか、あらゆる申し出をしたんだ。スタジオに行って演奏しよう。俺の家に来てもいいし、俺が君の家に行くのもいい。馬に乗ったり、ビーチに座ったり。何がしたい?何かしようよ。集まろう。何もしないでもいいからさ」
ヘイガーは、アレックスとの間には今は繋がりはないと認めつつ、こう続けています。
「ツアーが始まった時、最初に電話したり、メッセージを残したり、メールを送ったりしたのはアレックス・ヴァン・ヘイレンだった。マイクと俺は“やりたいんだ”と言った。アレックスが俺に言った印象的なセリフは“サミー、俺たちはもう若くはないんだ”というものだった。マイクと俺は“アレックス、俺たちはもう若くはないんだ。俺たちはツアーに出て、みんなのために演奏するんだ。ヴァン・ヘイレンの楽曲に敬意を表しに行くんだ。とにかく集まって、話し合おう。マイクと俺は出かけるよ、やるんだ、アレックス。参加してくれ。友達になろう、仲直りしよう、などなど”。返事はなかった。
俺は“彼はL.A.かどこかのショーに来るはずだ。きっと来るよ”と言っていた。彼が来ると確信していた。でも、いやいや、彼は機材をすべて売ってしまったんだ。それが彼の声明だった。“俺はどこにも行かない”って感じだった」
アレックスが今回のツアーに参加することはないようですが、ヘイガーはジェイソン・ボーナムを通して彼の存在を感じると語っています。
「アレックスはジョン・ボーナムに憧れていた。ジェイソンは、彼の父親であるジョン・ボーナムにそっくりなプレイをするんだよ。俺がバンドにいた頃、アレックスがスタジオに入るたびに、彼はエンジニアのために“When the Levee Breaks”を演奏したり、“Kashmir”のようなドラム・サウンドを演奏したりしていた。彼はツェッペリンの曲とかを演奏して、“この音を出してみよう”と言っていた。俺が欲しいのは、その音なんだ。アレックスは素晴らしいドラマーで、完全に独創的でかっこいい。史上最高のロック・ドラマーのひとりだが、彼はジョン・ボーナムのようなプレイを何度もしていた。
ジェイソンはそれを聞いて“(アレックスが)何を演奏しようとしていたのかわかるよ”と言っていた。だから彼はアレックスがやっていたことを正確に知っているんだ。彼が演奏すると、まるで父親とアレックスが同じセットを使っているかのように聴こえる。ジェイソンはこのツアーにふさわしい男だ。彼は長い間、俺と一緒にやってきた。ジェイソンが“I Can't Drive 55”を演奏するのは大したことじゃない。誰でもできる。まあ、誰でもってわけじゃないけど、まともなドラマーなら(あの曲は)大丈夫だろう。でも、“Poundcake”や“Rock Candy”に関しては、デニー・カーマッシもジョン・ボーナム・フリークで、モントローズでジョン・ボーナムのようなプレイをしたかったから、そういう曲をプレイするときは、ジェイソン・ボーナムは重要な存在になるんだ」