コンサート中に「大学の学費を援助して」というメッセージを掲げている若い女性を見つけたシンガーの
ジェリー・ロール(Jelly Roll)。彼は目を疑わず、女性に「学校を卒業するのを助けるよ」と宣言。この女性に取材した地元テレビ局によると、ジェリーのマネージメントから連絡を貰ったということで、本当に学費を援助するようです。
ジェリーはテネシー州を拠点にするシンガー/ラッパー/ソングライターで現在39歳。10代の頃は、マリファナ所持や強盗などの様々な罪で何度も逮捕され、刑務所で過ごしました。ミュージシャンとしては2003年にキャリアをスタートされ、2023年にはCMTミュージックアワードを3部門で受賞しています。
近年では数々の善行でも知られ、刑務所やホスピス・センターを訪れたり、ファストフード店の従業員に巨額のチップを渡して驚かせたり、ファンから個人的な悲劇を聞き一緒に涙を流したこともありました。
今回の出来事は、ジェリーが6月中旬にナッシュビルで行ったコンサート中に起きました。
ジェリーはコンサート中に携帯電話に「大学の学費を援助して」というメッセージを掲げている若い女性を見つけました。
ジェリーは目を疑わず、「どこの大学に行っているのか、GPA(成績評価の指標)はどれくらいなのか、それがすべてチェックできたら、学校を卒業するのを助けるよ」とステージ上から彼女に約束し、「俺はさ、大学の学費を払う必要がなかったんだ。だって、行っていないだから(笑)」とジョークを飛ばしています。
ナッシュビルのテレビ局WKRNによると、メッセージを掲げた若い女性はジョイ・ガダラと名前で、彼女の家族はアメリカン・ドリームを生きるためにエジプトからアメリカに移住してきたという。彼女はジェリー自身と同じテネシー州アンティオックで育ちました。現在18歳のガダラは、中学1年生の時にいじめに遭い、その後、オンライン・スクールに移り、GPA3.8という優秀な成績で卒業したという。
ガダラは、ジェリーの音楽と彼の人生のストーリーに触発され、刑事司法弁護士を目指して、このコンサートの数日前にナッシュビルのベルモント大学に入学しました。ガダラはまた、ジェリーが禁酒を決意するきっかけにもなったとも話しています。コンサートのとき、彼女は1年7ヵ月禁酒していました。
入院中の祖母の介護にここ1ヶ月を費やしていたというガダラ。自分の人生に不安を感じていた彼女は、助けを求める決断を下してメッセージを掲げたという。ジェリーが対応してくれたことに彼女は「信じられないほどショックを受けた」と話しています。
以下はジェリーが支援を約束する様子を撮影した動画