「霧のベイカー・ストリート」の大ヒットで知られる
ジェリー・ラファティ(Gerry Rafferty)と共に、スコッティッシュ・フォーク・ロック・バンドの
スティーラーズ・ホイール(Stealers Wheel)を組んだ
ジョーイ・イーガン(Joe Egan)が死去。ラファティのSNSアカウントで発表されています。77歳でした。
以下、ジェリー・ラファティのSNSアカウントより
「とても悲しいニュースですが、スティーラーズ・ホイールの相棒であるジョー・イーガンが昨日の午後、親しい人たちに囲まれて静かに息を引き取りました。優しくて穏やかな心の持ち主だった彼のことをずっと忘れないでしょう。安らかにお眠りください 」
イーガンとラファティは1972年、地元スコットランドのペイズリーでスティーラーズ・ホイールを結成。同年にはデビュー・アルバム『Stealers Wheel』をリリースした。
イーガンはバンドの最も人気のある曲で、数々のカヴァーも生んだ名曲「Stuck in the Middle with You」を共作した。この曲は1973年に米国と英国でトップ10ヒットとなり、また1992年にはクエンティン・タランティーノ監督映画『レザボア・ドッグス』でも使用された。
デビュー・アルバムは批評的には高く評価されたものの、商業的な成功を収めることはできなかった。バンドはその後、1973年の『Ferguslie Park』と1975年の『Right or Wrong』の2枚のアルバムを残して解散。
2008年に短期間の再結成が行われたが、イーガンもラファティも参加しなかった。ラファティは2011年に亡くなった。
イーガンはスティーラーズ・ホイール解散後は、1979年に『Out of Nowhere』、その2年後に『Map』というソロ・アルバムをリリースした。90年代に入ると音楽業界から去り、ペイズリー近郊の自宅で出版業を営んでいると報じられていた。