イエス等で知られる
リック・ウェイクマン(Rick Wakeman)は、もし自身が政党を結成するのなら「プログレッシブ・ロック党」で、もし政権を取り、自身が首相になった場合、内閣に誰を入れるのかを書いたコラムを、2017年の英国総選挙を前に英Prog誌に寄稿していました。同誌はこのコラムを、2024年の総選挙にあわせて、「リック・ウェイクマンがプログレッシヴ・ロック党を代表してマニフェストを発表」と題して改めて公開しています。
以下、コラムより
「私は政治家になることを真剣に考えている。今この瞬間、私はウェストミンスターを歩いているほとんどの国会議員をまったく信用していないし、信頼もしていない。だから、自分で政党を作る必要がある。
もしやるのであれば“プログレッシブ・ロック党”という政党になるだろう。もし政権を取ることができたら、私の内閣には、ブライアン・メイが動物愛護大臣、ロッド・スチュワートがスポーツ大臣、オジー・オズボーンが外務大臣、キース・リチャーズが保健大臣、ブライアン・ジョンソンが運輸大臣になるだろう。
芸術大臣という非常に重要な仕事はポール・マッカートニー卿に任せ、すべての報道とメディアはProg誌のジェリー・ユーイングが監督することになる。議会の会期の終わりにはコンサートを開き、UKTVゴールドでテレビ放映する。番組のプレゼンターはリッキー・ジャーヴェイスだ。
プログレッシブ・ロック党は、ヨーロッパ・プログレッシブ・ロック連合(The European Progressive Rock Union)と共に独自の多国籍議会を結成し、自国の政治に腹を立てているすべての国に参加を呼びかける。問題があることは承知している、プログレッシブ・ロック連合が発足すれば、EUに残るのはドイツだけになる可能性が高いからだ。
この段階に至るまでには、やるべきことがたくさんあるのは認める。最初の党大会の準備も必要で、それは現在の政党の大会と重なるだろうが、私たちの党大会はフェスティバルの一環としてグラストンベリーで開催されるだろう。
テレビ討論は『Later... With Jools Holland』の一部となり、『Any Questions』は『Don't Bother Asking As You Won't Get Any Honest Answers』として再スタートするだろう。
夢物語であることは承知している。しかし、もし芸術が隠れてしまうのではなく、政治の主流に持ち込まれるなら、私たちはもっと良い国になるはずだ。現実を直視しよう。危機に直面したとき、立ち上がって物事を成し遂げるのはミュージシャンや俳優、コメディアンなのだ。ということは、私たちに主導権を握らせるのが当然の解決策ではないのか?
私が首相として最初にすることは、10番のカーテンを変えることだ。あれはひどい!」