フランク・ザッパ&マザーズ・オブ・インヴェンション(Frank Zappa & The Mothers Of Invention)の元メンバーで、
レイ・チャールズ(Ray Charles)との共演でも知られるベーシストの
トム・ファウラー(Tom Fowler)が死去。73歳でした。
同じくザッパと仕事をしたミュージシャン、アーサー・バロウがSNSでファウラーが7月2日に亡くなったことを明かしています。
以下、アーサー・バロウの投稿より。
「ザッパ・コミュニティでまた大きな損失を報告するのはとても悲しい。トム・ファウラーは昨日、2024年7月2日にこの世を去りました。彼は私にとってヒーローでした。初めて“Echidna's Arf”を聴いたとき、彼がベースで5/16の大きなフレーズを弾いたので倒れそうになりました!不器用なベースがそんなことができるなんて思いもしませんでした!彼の影響でベースを買って練習を始めました。彼とは1976年頃からの付き合いです。RIP、旧友。とても寂しいです(写真は2014年のユーロ・ツアーのもの)」
トム・ファウラーは米ユタ州ソルト・レーク・シティ生まれ。トロンボーン奏者のブルース、トランペット奏者のウォルト・ファウラーら4人の兄弟がいる。
6歳のときに兄弟と一緒に音楽を始めた。ヴァイオリンを数年弾いた後、ウッドベースに転向し、ジミ・ヘンドリックスやフランク・ザッパの演奏を聴いてエレクトリック・ベースに転向した。
イッツ・ア・ビューティフル・デイで2枚のアルバムに参加した後、ジャズを演奏するためにニューヨークに移る。その後サンフランシスコに移り、そこで再びヴァイオリンを弾くようになった。
1973年、兄弟のひとりのブルースの誘いで、フランク・ザッパのオーディションを受けてベーシストとして参加することになった。ファウラーは、『Apostrophe』(')、『Roxy & Elsewhere』、『One Size Fits All』など、ザッパの最も象徴的なアルバムに参加した。
ザッパとの活動後は、ジャン=リュック・ポンティやスティーヴ・ハケット、フォウラー・ブラザーズと活動を共にした。
彼のもうひとつの大きな音楽的貢献は、レイ・チャールズとの共演だろう。彼は1993年から2004年にチャールズが亡くなるまでベーシストを務めた。ファウラーはレイ・チャールズの最後のアルバム『Genius Loves Company』に参加している。