ミック・フリートウッド(Mick Fleetwood)は現在、20年ぶりのソロ・スタジオ・アルバムを制作していると、英Mojo誌の新しいインタビューの中で明かしています。また、
フリートウッド・マック(Fleetwood Mac)は本当に終わったのか?についても話しています。
フリートウッド・マックが最後のコンサートを行ったのは、1年にわたるワールド・ツアーの最終公演だった2019年11月20日サンフランシスコ公演でした。しかしミックはこれが最後の公演になるとは思っていなかったという。
「あまり長い間待つことなく、また再開するつもりだった。スタジアムで演奏したり、大きなショーやフェスティバルでプレイするつもりだった......でも、その時点で、別れを告げる方向に向かっていたんだ」
その後、新型コロナウイルスのパンデミックが起き、そして、フリートウッド・マックの将来にとってさらに大きな打撃となったのは、2022年11月に
クリスティン・マクヴィー(Christine McVie)が亡くなったことでした。ミックはフリートウッド・マックが今後も存在し続けることを、ほぼあきらめています。
「僕にとっては、おかしな時期だった。大好きなクリスティンを失ったことは壊滅的なことだったし、僕にとってはバンドも失ったようなものだった。(同じ時期に)パートナーとも別れた。気が付くと、僕はただ自分の“傷を舐めている”状態になっていたんだ」
そして昨年の夏、ミックが移り住んだハワイのマウイ島で100人以上の死者を出した山火事が起き、ミックが長く経営していたレストラン「フリートウッド」も含む住宅や企業の80%が焼失しました。
「この素敵な小さな島に住む誰もが大打撃を受けた。僕たちはここにいるだけで幸運だが、多くのひどい損失があり、家を失い、深刻な被害を受けた人たちがたくさんいた。
(火災から1年近くが経ち、住民は)前進している。人々が島に戻ってきており、この状況を乗り切るための大きな希望を与えてくれている。ただ、時間はかかるとは思う。僕は、自分の小さなレストランを復活させようと考え始めている。レストランは、この辺りの人々が集い、交流する場所だったんだ」
最近、ミックは慰めを見出し、新たなインスピレーションを得て、音楽活動を再開させたことを話しています。
「とにかく落ち込むのをやめなければならなかった。長い間、ただ指をくわえて座っていたが、ようやく、自分がドラマーであり、演奏しに行かなければならないという事実を受け入れたんだ」
ミックは、20年ぶりとなるソロアルバムを制作中であることも明かしています。「信じられないかもしれないけど、実は歌い始めているんだ。神のご加護を」と彼は笑いながら付け加えています。
ミックは今夏、スティーヴィー・ニックス、クラウデッド・ハウス、ZZトップのビリー・ギボンズのコンサートにゲスト参加する予定だとも話しています。