ボン・ジョヴィ(Bon Jovi)の感動なライヴを振り返ったギタリストの
フィル・X(Phil X)は、自分が
リッチー・サンボラ(Richie Sambora)の栄光を奪っているような気がして、その瞬間を十分に楽しむことができなかったと、Talking Shredの最近のインタビューで述べています。
フィル・Xは2011年、リハビリのためにツアー不参加となったリッチーの代役としてバンドのライヴに参加したのをきっかけに、ボン・ジョヴィのストーリーの一部となりました。その後、長らくサポートメンバーを務め、2016年に正式にボン・ジョヴィ・ファミリーの一員となり、以来そうあり続けています。
「不在の間の代役を務めているときに、誰かがやってきて“あれは僕の初めてのボン・ジョヴィのライヴだった。フィル・Xだったよ”と言ったり、コメントを書いていたりすると、申し訳ない気持ちになるんだ。“リッチーがやるべきだったんじゃないか”って思うんだよ。
(イタリアの)ミラノでスタジアム公演をやったときは、2013年の30回目か40回目のライヴだった。彼らは綿密な準備をしてくれていて、スタジアムではみんながサインボードを掲げてくれた。(スタジアムで)“ボン・ジョヴィのシンボルだ”を見て、違う場所を見ても“こっちにもボン・ジョヴィのシンボルがある”となる。普通は一部だけなんだけど、ミラノではスタジアム全体がそうだった。最前列の席の観客全員がイタリア国旗を掲げ、スタジアム全体で“ボン・ジョヴィ・フォーエヴァー”と掲げてくれた。今まで見た中で最も素晴らしい光景だった。ジョンが感情的になって曲を中断するなんてそれまで見たことがなかったよ」
しかし、フィル・Xは、自分がリッチーの栄光を奪っているような気がして、その瞬間を十分に楽しむことができなかったと述べています。
「僕がそこで何を考えたかわかるかい? “なんて素晴らしいんだ。でもこれは僕のための瞬間ではない。リッチーがここにいるべきなんだ”、そう思ったんだ。僕にとっては、他の人のおかげで、こんなクールなライヴをさせてもらっているというのは変な感じなんだ」