レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(Rage Against the Machine)の
トム・モレロ(Tom Morello)もかつては「
イングヴェイ・マルムスティーン(Yngwie Malmsteen)級の超絶技巧の速弾きギタリスト」になりたいと思っていたという。そう思わなくなり、ギターへの新たなアプローチを取り入れるきっかけとなった瞬間をGuitar Interactive Magazineの最近のインタビューで語っています。
「自分がDJだと自覚し始めたのは、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの初期の頃だった。
水曜日の午後、大学で2組のカヴァー・バンドのオープニング・アクトを務めた。サウンドチェックの時、他のバンドにはそれぞれ、イングヴェイ・マルムスティーン級の超絶技巧の速弾きギタリストがいて、俺もそうなろうとしていた。
ひどいライヴにすでにそのような男が2人いるなら、その車輪の上を走る3匹目のハムスターは必要ない」
そして、モレロは練習のルーティンを強化しただけでなく、練習内容も変えました。
「1日8時間ギターを練習するようになった。ミスの練習も始めた。楽器を分解し始めた。ギターという楽器は、ただの木片にワイヤーと電子回路が付いただけのものだったんだ」
モレロはこれが、自分が「ミュージシャン」であることをやめ、「アーティスト」になる旅に出た瞬間だったと語っています。
「俺は他のヘヴィメタルギタリストと同じようなソロを弾いていた。本当に上手かったが、俺にとっては、そんなことはまったく重要ではなかった。だから、俺はミュージシャンであるよりもアーティストであることに集中した。有名になろうとするのではなく、完全に本物の音楽を作ったんだよ」