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ウェイン・ショーターが生前に企画したアーカイヴシリーズ『CELEBRATION』始動 第1弾は14年ストックホルム公演のライヴ録音

2024/06/26 13:45掲載(Last Update:2024/06/26 19:06)
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Wayne Shorter / Celebration, Volume 1
Wayne Shorter / Celebration, Volume 1
2023年に亡くなったウェイン・ショーター(Wayne Shorter)が他界する前に企画したアーカイヴ・シリーズ『CELEBRATION』がついに始動。第1弾アルバム『Celebration, Volume 1』は8月23日発売。リリース元はBlue Note Records。

第1弾アルバムは、2014年10月18日に開催された、スウェーデンの<ストックホルム・ジャズ・フェスティバル>でのパフォーマンスを収録したライヴ録音。

ウェイン・ショーター、ピアニストのダニーロ・ペレス、ベーシストのジョン・パティトゥッチ、ドラマーのブライアン・ブレイドというカルテットによるセットには「Zero Gravity」、「Smilin' Through」、「Orbits」、「Lotus」、「She Moves Through The Fair」などが含まれています。

ショーターの妻キャロライナ・ショーターはアルバムのライナーノーツにこう書いています。

「2022年の秋、ロブ・グリフィンはウェインに未発表の音源をたくさん送り始めました。彼は四六時中、耳を傾けるようになりました。私が家事をしたり、電話をかけたり、仕事をしたりしていると、彼は“キャロライナ!これを聴いてくれ!こいつらのやっていることをチェックしてくれ!”と叫んでいました。ウェインは詳細なメモを取っていて、その一部はこのアルバムのジャケットに掲載されています」

「ストックホルムのコンサートを聴いたとき、彼は“これはアルバムだ!”と言っていました。それから彼はもっとたくさんの曲を聴くようになり、やがて、これは1枚のアルバムに収まらないものになるだろうということに気づきました。

彼は当初、このコレクションを『Unidentified Flying Objects(未確認飛行物体/UFO)』と名付けようと考えていました。みんなが演奏した音をUFOだと考えていたのです!

2023年1月、彼が最後に入院したときも、彼は曲選びとアルバムのレイアウトを続けました。彼の使命の根底にある“ネバー・ギブ・アップ”の精神はかつてないほど強くなっており、彼はより多くの音楽をリリースすることに興奮していました。それが実現するのを見ることができないことに気付いたのは、人生の最後の10日間だけでした。

彼は人生を祝うことの大切さを感じ始め、コレクションの名前を『Celebration』に変えることを決めました。私は“いいわ、ウェイン!“セレブレーション”にしよう!そう呼ぶべきです。セレブレーション!”と言いました」

このアルバムの発売決定にあわせ、2014年の<ストックホルム・ジャズ・フェスティバル>から「Edge of The World (End Title)」のライヴ映像が公開されています。

■『Celebration, Volume 1』

1. Zero Gravity to the 15th Dimension
2. Smilin' Through
3. Zero Gravity to the 11th Dimension
4. Zero Gravity to the 12th Dimension
5. Zero Gravity - Unbound
6. Orbit
7. Edge of the World (End Title)
8. Zero Gravity to the 90th Dimension
9. Lotus
10. She Moves Through The Fair