ニルヴァーナ(Nirvana)の
カート・コバーン(Kurt Cobain)が大ファンであったことから再評価され、その後に再結成した、
ヴァセリンズ(The Vaselines)。メンバーは現在もニルヴァーナに感謝しており、「一発屋ですらない僕らは、もしニルヴァーナがいなかったら忘れ去られたバンドになっていただろう」と英BBCの新しいインタビューの中で話しています。
ユージン・ケリー(Eugene Kelly)(ボーカル、ギター)とフランシス・マッキー(ボーカル、ギター)の2人は1986年にヴァセリンズを結成。1989年に一旦解散しました。
ケリーは当時を「僕たちは2年半活動し、2枚のシングルと1枚のアルバムをリリースした。それだけだった。楽しかったよ。曲作りには真剣だったけど、バンド自体にはあまり真剣じゃなかった。ビッグ・バンドになるチャンスはないとわかっていた。大手レコード会社は興味を示さなかったし、チャートに入ることも、『トップ・オブ・ポップス』に出ることもなかったしね」と振り返っています。
解散後、カート・コバーンが大ファンであったことから再評価され、1990年に短期間再結成し、2008年に本格的に再結成し、現在もライヴ活動を行っています。
ケリーは、インタビューでニルヴァーナについて言及することは避けられないだろうと理解していると話しています。たいていは最後に「こっそり」質問されるという。
「ニルヴァーナのようなバンドが僕たちの曲をレコーディングすることにマイナス面は何もないし、そうしてもらったことに本当に感謝しているから、喜んで話すよ。
(もしもニルヴァーナがいなかったら)僕らは忘れ去られたバンドになっていたと思う。ヒット曲一つもない、一発屋(One-hit wonder)ですらない、no-hit wonderなんだからね」
ヴァセリンが解散した当時を振り返り、彼は次のように語っています。
「あれから30年以上経った今、活動を再開しているなんて、本当に不思議な気分だよ。ライヴは完売するようになった。僕らは緩やかな上昇軌道に乗っているよ(笑)」
ケリーは、10年ぶりとなる新曲もいくつか書きたいと付け加えています。
「ここで初めて言うよ。うまくいくかどうかはわからないが、間違いなくそれを考えているんだ」