ヴァン・ヘイレン最後のスタジオ・アルバム『A Different Kind of Truth』がストリーミング復帰

ヴァン・ヘイレン（Van Halen）が2012年にリリースした最後のスタジオ・アルバム『A Different Kind of Truth』がストリーミング復帰。YouTubeほかで聴けます。同作は2022年10月に全てのストリーミング・サービスから説明なしに削除されていました。







なぜ削除されていたのか？　2023年10月にはエディ・ヴァン・ヘイレン（Eddie Van Halen）の息子ウルフギャング・ヴァン・ヘイレン（Wolfgang Van Halen）がラジオ番組の中で、配信されない理由はデイヴィッド・リー・ロス（David Lee Roth）にあると示唆する発言をしていました。

ウルフギャングはラジオ番組で、ストリーミング・サービスで再び配信ができるように努力してきたが、「関係者の中にはそのアルバムを気に入っていない人がいる」のでできないと述べ、司会者が「その人は一般的に3つのイニシャルで知られている人？」とデイヴのことを暗に示す質問をすると、ウルフギャングは「おそらくね。つまり、そうだね」と述べ、「みんなに作り話だと思われるから言いたくないんだけど、僕はあのアルバムをそこに戻したいんだけど、彼はあのアルバムが好きじゃないみたいで、アルバムをあそこに戻すために僕らと協力してくれないんだ。好きな人はフィジカル・ヴァージョンを持っていてほしい（笑）」とも述べていました。

これに対して、デイヴは2024年2月に公開した動画「Family Therapy..」の中で、この主張を非難していました。

動画では、彼はまず、「何人かの人々を動揺させたこと」を嘲笑的に謝罪するところから始まります。その後、偽ウォルフガングと思われる人物とセラピストによるセラピー・セッションが始まり、相談者は自分のアルバム（おそらく『A Different Kind Of Truth』のこと）の“ストリーミング”が得られないと不満を述べています。これに対して、セラピストは相談者に「彼のアルバムは“DOA（dead on arrival／病院到着時にはすでに死亡していた）”、“KTC（kicked to the curb／不必要なもの／がらくた）”、“完全なFP（faceplant／顔から地面に落ちた）”だ」と言い、続けて「息子よ、商業的に言えば、お前はこてんぱんにやられたんだ」と言っています。そしてデイヴは、彼とアレックス・ヴァン・ヘイレンは、バンドの最高の瞬間とは言えないアルバムのために、レコード会社やストリーミング・プラットフォームとのより良い契約を交渉するための弁護士費用に大金を費やしたくないとほのめかしていました。