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デュラン・デュラン『Rio』のジャケットカヴァーの女性は誰なのか?40年以上を経て特定 元ネタの写真発見

2024/06/11 16:02掲載(Last Update:2024/06/12 11:36)
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Duran Duran / Rio - source image
Duran Duran / Rio - source image
デュラン・デュラン(Duran Duran)の1982年アルバム『Rio』。ジャケット・カヴァーの女性は誰なのか? 元ネタの写真が発見され、そして40年以上を経て女性が特定されました。デュラン・デュランもSNSで「すごい!」とコメントして驚いています。

『Rio』のジャケット・カヴァーにはメンバーは登場しておらず、その代わりに女性の肖像画が描かれています。これはアーティストのパトリック・ネーゲルが描いたものです。

デュラン・デュランのSNSアカウントによると、今回の特定には、Nagel AngelとMonica Moynihanの2人のキーパーソンがいました。

まずNagel Angelが、『VOGUE PARIS』の1981年2月号から、『Rio』のソースとなった写真を見つけました。女性は眼鏡をかけ、帽子をかぶっていますが、笑顔はまさに『Rio』のままでした。

その後、友人のMonica MoynihanがSarah Bastosの協力を受けて、このモデルの女性がマーシー・ハント(Marcie Hunt)であることを特定しました。

Nagel Angelは、パトリック・ネーゲルのテクニカルアートアシスタントであるバリー・ハーンに確認を取り、これが確かにネーゲルが使用した雑誌のページであることを確認しています。その際、Nagel Angelへの返信には「よく見つけたね」と書かれていたとのこと。

Monica Moynihanは「確かにそうよね。雑誌をパラパラとめくっているだけで、それに気づいたかしら? 私は間違いなく気づかなかったでしょうし、42年間も見逃されていたようね」とコメントしています。

Monica Moynihanはこう続けています

「このモデルも、もしかしたらデュラン・デュランも、ネーゲルが影響を受けたことを知らずに、彼らの傑作『Rio』のジャケットにあの絵を使ったのかもしれません。彼は確かに多くのことを変えました。特に彼女のメガネを外すことは最も顕著ですが、明らかに彼女の笑顔を気に入っていました。そして、その笑顔は何十年もの間、デュラン・デュランの歴史を象徴する作品となっています。

この雑誌は『Rio』がリリースされる15ヶ月前に発売されたもので、ナーゲルはヨーロッパのファッション誌を見るのが大好きでした。ナーゲルは素晴らしいフォトグラファーであり、アートのために多くの写真を自ら撮影しましたが、彼が他のものからもインスピレーションを得ていたことは知られています。これはまさに珠玉の一枚です」

【update:2024/06/12 11:36】
モデルとなったマーシー・ハント(現在はマーシー・ディンケル)はSNSでコメントを発表しています。

「42年経った今、私が80年代初頭のデュラン・デュランの有名なアルバムカヴァーで“Rio”になっていることに驚いています。私はデュラン・デュランが大好きで、トムと私は結婚式の時にDJに『Rio』をかけてもらいました。今から31年近く前のことです。デュラン・デュランが生み出し、そして今も作り続けているツアーや音楽には、今でもとても感銘を受けています。本当に素晴らしいです! このアルバムカヴァーのイラストレーター、パトリック・ネーゲルには本当に感謝しています。彼はもうこの世にはいません。そして今、彼のテクニカルアシスタントのバリー・ハーンが、このカヴァーと笑顔がこの写真にインスパイアされていることを確認してくれました。誰が知っていたでしょうか!マーク(@nagel_angel)、Monica Moynihan(@patrickangelalerts)。そしてこれを一緒に発見している皆さん。とてもエキサイティングね!」