『マインド・ゲームス(ヌートピア宣言)』のアルティメイト・コレクションから、未公開映像をフィーチャーした「You Are Here (The Ultimate Mix)」のミュージックビデオ公開。ロンドンのロバート・フレイザー・ギャラリーで開催されたジョン・レノン初の展覧会『You Are Here (to Yoko from John Lennon)』の準備風景(1968年6月30日)とオープニング(7月1日)の未公開映像をフィーチャーしています。
『マインド・ゲームス(ヌートピア宣言)』アルティメイト・コレクションは、デジタル、2CD、2LPから、6CDとブルーレイ2枚組のデラックス・ボックス・セットまで、さまざまなフォーマットで発売される。極めつけはスーパー・デラックス・エディションで、世界中で1100セットのみの限定販売(UNIVERSAL MUSIC STORE限定/輸入盤のみ)。
「マインド・ゲームス」(エヴォリューション・ドキュメンタリー)
VIDEO
1973年10月29日にアメリカ、11月16日にイギリスでリリースされたジョン・レノンの4枚目のソロ・アルバム『マインド・ゲームス(ヌートピア宣言)』は、ヨーコ・オノのアルバム『空間の感触』に参加したミュージシャンたちと共に、ニューヨークのレコード・プラントでレコーディングされた。
『マインド・ゲームス(ヌートピア宣言)』の楽曲制作は、レコーディングと同じくらい素早く行なわれた。ジョンはスタジオに入るわずか2週間前の1973年7月16日の週に一連の新曲を書き上げていた。レコーディングは8月1日開始で5日に終了。8月6日~16日にオーヴァーダブが行なわれ、8月21日から9月18日にかけてミキシング、9月19日~21日にマスターテープが制作された。このアルバムはジョンがセルフ・プロデュースし、ヨーコがプロデュースを手伝ったもので、フィル・スペクターが実権を握らなかった初めてのソロ・アルバムとなった。エンジニアはロイ・シカラとダン・バービエロで、セッションの終盤にアシスタントとしてスタジオ入りした若きジミー・アイオヴィンがスタジオ作業を手伝った。
『マインド・ゲームス(ヌートピア宣言)』は発売後、全米ビルボードで9位、英国で13位を記録。このアルバムからリリースされた唯一のシングル「マインド・ゲームス」は、ビルボード・ホット100で18位、全英で26位を記録している。
1973年、当時33歳のジョンは、個人的にも、そして政治的にも激動の真っただ中にいた。アメリカ移民局との数年にわたる強制送還を巡る係争が続く一方で、彼の反ニクソン運動、反ヴェトナム戦争活動、そして1972年のアルバム『サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ』に込められた政治的なメッセージによって、彼は当選したばかりのリチャード・ニクソンの標的となり、FBIに監視されるまでになっていた最中の、1973年8月に一流のセッション・ミュージシャンたち(冗談でプラスティック・U.F.オノ・バンドと名付けられた)を引き連れてニューヨークのレコード・プラントに入った時の劇的な背景だった。
友人のドラマーのジム・ケルトナーが、ギタリストのデヴィット・スピノザと共に、ピアニストのケン・アスチャー、ベーシストのゴードン・エドワーズ、ペダル・スチール奏者の“スニーキー”ピート・クレイノウ、サックス奏者のマイケル・ブレッカー、ドラマーのリック・マロッタ、バッキング・ヴォーカリストのジョセリン・ブラウン、クリスティン・ウィルトシャー、エンジェル・コークリー、そしてキャシー・マルらを集め、ジョンはこの異常な状況下での活動期間に、愛、失恋、平和、精神性、社会的不正義といったテーマを探求する、非常に個人的で内省的なアルバム制作に没頭し、『マインド・ゲームス(ヌートピア宣言)』を1973年に発表。
今回ヨーコ・オノの完全な許諾を得て、この作品の制作とクリエイティヴ面を監修したショーン・レノンがプロデュースしたアルティメイト・コレクションは、グラミー賞®を3度受賞したエンジニアのポール・ヒックス、ミキサー/エンジニアのサム・ギャノンとロブ・スティーヴンスなど、『イマジン』と『ジョンの魂』のアルティメイト・コレクションと同じ音響チームが携わっている。
このアルティメイト・コレクションは、リスナーをスタジオの中心に置き、ニューヨークのレコード・プラントで1973年に行なわれたアルバムのレコーディング・セッションを、その始まりから最終マスターに至るまで、未発表のアウトテイク、そのままのヴァージョン、インストゥルメンタル、ストリップ・ダウン・ミックス、スタジオでのおしゃべりなど様々な素材を使って、ファンのお気に入りの曲がどのように進化し、命を吹き込まれていったかを明らかにしている。
「ジョンが伝えたかったのは、私たちはみんな心理ゲーム(マインド・ゲーム)をしているということ。でも、もし私たちがマインド・ゲームをすることができるのなら、それでポジティブな未来を作ったらどうだろう――ポジティブなマインド・ゲームになるように。「マインド・ゲーム」は信じられないほど強い曲なの。当時は、この曲の時代が来る前だったから、人々はこのメッセージをよく理解できなかった。今なら皆が理解してくれるはず。当時は、自分たちがマインド・ゲームをしていることにも気づいていなかったと思うわ。」
― ヨーコ・オノ
『マインド・ゲームス(ヌートピア宣言)』アルティメイト・コレクションでは、ジョンのヴォーカルを前面に押し出し、サウンドをアップグレードした不朽のアルバムの全く新しいアルティメイト・ミックス、マルチ・トラックのレコーディング音源から特定の楽器を分離してハイライトし、オリジナル・ミックスに埋もれていた演奏を際立たせたエレメンツ・ミックス、ジョンとザ・プラスティック・U.F.オノ・バンドがテープに録音したものを、ヴォーカル・エフェクトやテープ・ディレイ、リヴァーブなしで生のままミックスした状態で聴くことができるロウ・スタジオ・ミックスなど、没入感と親密さを同時に味わえる6つの異なるユニークなリスニング体験が提供される。
エヴォリューション・ドキュメンタリーは、ユニークな曲毎のオーディオ・モンタージュで、デモ・テープの段階からマスター・レコーディングとして仕上がるまでの各曲の変遷を、デモ音源や、リハーサル音源、アウトテイク、マルチ・トラックでの作業や、スタジオでの会話などを通して詳細に紹介する。アウトテイク集では、各曲の魅力的な別テイクを聴くことができる。一方、エレメンタル・ミックスは、『マインド・ゲームス(ヌートピア宣言)』アルティメイト・コレクションのために特別に制作された新たなセットで、ミニマリズムのエレメンツ・ミックスと、アルティメイト・ミックスの中間に位置し、ジョンの声を前面に押し出した、ドラムなしのシンプルで無駄のないアレンジに曲を戻したものとなっている。ブルーレイには、HD、スタジオ・クオリティの192kHz/24bitオーディオ(ステレオ)、5.1サラウンド、ドルビーアトモス・ミックスなど、リスニングのための様々なオプションが用意されている。
すべてのトラックは、15本のオリジナル2インチのマルチトラック・セッション・テープから、最新の192-24デジタル・トランスファーを使用して、一から完全にリミックスされている。アルティメイト・コレクションには、未発表のアウトテイクなどに加え、アーカイヴの1/4インチのオープンリール、カセットテープ、ビデオテープからの未発表音源が追加収録されている。
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【商品フォーマット】
■6CD + 2ブルーレイ・デラックス・エディション<直輸入盤仕様/完全生産限定盤>
UICY-80501
1973年10月29日にアメリカ、11月16日にイギリスでリリースされたジョン・レノンの4枚目のソロ・アルバム『マインド・ゲームス(ヌートピア宣言)』のアルティメイト・コレクション、6CD+2ブルーレイ・デラックス・エディション。
このデラックス・エディションは、『ギミ・サム・トゥルース.』、『イマジン』アルティメイト・コレクション、『ジョンの魂』アルティメイト・コレクションと同じサイズと形の10インチ×10インチのボックスに『マインド・ゲームス(ヌートピア宣言)』を収めたもので、6枚のCDと2枚のHDブルーレイ・オーディオ・ディスクに72曲、7時間以上の音楽を収録し、最も決定的なリスニング体験を提供する。隠しオーディオ・トラックや隠しビデオ・トラック、秘密のメッセージやその他のイースター・エッグがセット全体に数多く散りばめられている。
6CD+ 2ブルーレイ・デラックス・エディションの内容:
• 6枚のCDにアルティメイト・ミックス、エレメンタル・ミックス、エレメンツ・ミックス、エヴォリューション・ドキュメンタリー、アウトテイク集、そしてロウ・スタジオ・ミックスを収録
• 2枚のブルーレイには、アルティメイト・ミックス、エレメンタル・ミックス、エレメンツ・ミックス、エヴォリューション・ドキュメンタリー、アウトテイク集、そしてロウ・スタジオ・ミックスがハイレゾ24−96ステレオ、5.1とドルビー・アトモス・ヴァージョンで収録。追加で、2024年度版としてリマスターされた「マインド・ゲームス」のミュージック・ビデオと、「ユー・アー・ヒア」(追加のアウトテイク)のテープ・ボックスのビデオを収録
• アルティメイト・コレクション・シリーズの編集プロデューサー兼プロダクション・マネージャーであるサイモン・ヒルトンがデザインと編集を担当した、128ページの大型豪華本は、(何百時間にも及ぶインタヴュー・アーカイヴから抜粋された)ジョンとヨーコの言葉、および彼らと共に仕事をしたミュージシャンたちやエンジニアたちの以前のインタヴューや新たなインタヴューによって、それぞれの曲とアルバム制作の裏話が語られている。また、ボブ・グルーエンによる未公開写真、ジョン・レノン&ヨーコ・オノ・アーカイヴからの写真、歌詞、手紙、オリジナル・テープ・ボックス、記念品なども掲載されている
1973年のアルバム発売時に宣伝用に作られたオリジナルの3連ポスターとポストカードの複製、個別にナンバリングされたヌートピア市民IDカード付
<日本盤のみ>
英文ライナー翻訳付/歌詞対訳付
曲目:下記参照
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■2CD
UICY-80502/3 限定盤
1973年10月29日にアメリカ、11月16日にイギリスでリリースされたジョン・レノンの4枚目のソロ・アルバム『マインド・ゲームス(ヌートピア宣言)』のアルティメイト・コレクション、2CDエディション。
●スリップ・ケース入り限定盤
●CD1にアルティメイト・ミックス、CD2にアウトテイク集を収録
●20ページのブックレット付
●1973年のアルバム発売時に宣伝用に作られたオリジナルの3連ポスターの複製、個別にナンバリングされたヌートピア市民IDカード付
<日本盤のみ>
SHM-CD仕様
英文ライナー翻訳付/歌詞対訳付
曲目:下記参照
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■2LP<直輸入盤仕様/完全生産盤>
UIJY-75281/2
1973年10月29日にアメリカ、11月16日にイギリスでリリースされたジョン・レノンの4枚目のソロ・アルバム『マインド・ゲームス(ヌートピア宣言)』のアルティメイト・コレクション、
2LPエディション。
●180gヴィニール
●LP1にアルティメイト・ミックス、LP2にアウトテイク集を収録
●8ページのブックレット付
●1973年のアルバム発売時に宣伝用に作られたオリジナルの3連ポスターとポストカードの複製、個別にナンバリングされたヌートピア市民IDカード付
<日本盤のみ>
英文ライナー翻訳付/歌詞対訳付
曲目:下記参照
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■マインド・ゲームス・メディテーション・ミックス・オンLUMENATE
「マインド・ゲームス」は、今年、いくつかの革新的な方法で祝われる。ショーン・レノンとジョン・レノン・エステートは、意識を拡張するサイケデリックな瞑想電話アプリ、Lumenateと提携し、「マインド・ゲームス」 の9つのメディテーション・ミックスを独占リリースする。新たに生まれ変わったミックスは、(Lumenateアプリの光の周波数と組み合わせて)リスナーをリラックスした瞑想状態にし、より深い意識状態へと導くようにデザインされている。
1973年に録音されたオリジナルの2インチ・マルチトラック・レコーディングに様々な音響デザインの技術とプロセスが適用され、場合によっては、プロデューサーのショーン・オノ・レノンによりインストゥルメンテーションが追加され、強化されている。
Lumenateアプリは、スマートフォンの背面にある懐中電灯を、研究に裏付けられた周波数で人の閉じた目に照射し、神経学的に、深い瞑想とサイケデリックの中間の意識状態へと導くものである。
9種類のメディテーション・ミックスには、それぞれユニークで深い没入感をもたらす光のシークエンスが組み合わされている。これらの独特な人の心に働きかけるシークエンスは、音楽の旅を高め、リラックス感を深め、これまでにないほどの感覚で音楽を見たり、聞いたり、感じたりすることができる。
「マインド・ゲームス」メディテーション・ミックスは、メンタルヘルス啓発月間の一環として5月1日に発売された。この体験は、Lumenateアプリからのみ無料で利用できる。
■シチズン・オブ・ヌートピアのウェブサイト
“ヨーコ・オノのためのウィッシュ・ツリー”(wishtreeforyokoono.com)でテクニカル・アチーヴメント・ウェビー賞を受賞したばかりのショーン・オノ・レノンとラウド・ビーイングス(ジェームス・スウィンデルズとダン・ロンドン)のチームがデザインした“シチズン・オブ・ヌートピア”のウェブサイト(citizenofnutopia.com)も最近オープンした。
“シチズン・オブ・ヌートピア”は、ジョンとヨーコが1973年に作った誰でも参加できる想像上の国境のない汎グローバルな国、ヌートピアをベースにした、ジョン&ヨーコ・ファンのためのコンセプチュアル・ゲームのホームページで、「マインド・ゲームス」や「イマジン」の曲で有名になった愛と平和のアイデアの促進をテーマにしている。
最近のサイト更新では、ジョン&ヨーコの名言や、Lumenateを使ったメディテーションへのリンク、英国のメンタルヘルス慈善団体MINDへの寄付へのリンクなど、メディテーション・アファメーションの世界的なグループが1時間ごとに導入された。ここでは、市民たちは互いに愛のメッセージを送り合ったり、世界中の他の市民が残したメッセージを探すことができる。
サイトが成長するにつれ、新しいコンテンツが更新され続けているので、7月12日の 『マインド・ゲームス(ヌートピア宣言)』アルバムのリミックスと再リリースの発売に近づくにつれ、市民は更新をチェックし続けることをお勧めする。