エアロスミス(Aerosmith)の
ジョー・ペリー(Joe Perry)は、手元に残しておかなかったことを一番後悔しているギターについて語っています。それは「Walk This Way」をレコーディングしたストラトキャスターでした。
1986年にRun-D.M.C.とのコラボレーション・ヴァージョンもヒットした「Walk This Way」のオリジナル・ヴァージョンは、1975年の3rdアルバム『Toys in the Attic(邦題:闇夜のヘヴィ・ロック)』に収録されています。
このアルバムのギターマジックは、レスポールとストラトの組み合わせによって生み出されました。これは彼が追い求めていた理想だったと、Total Guitarの新しいインタビューの中で話しています。
「俺らはいつも、どちらかがフェンダー・ストラトキャスターを弾き、もう一方がギブソン・レスポールを弾くようなサウンドにしたいと思っていた。2つの異なるギターサウンドを持つというアイデアが気に入っていたんだよ。
あの頃の俺らを思い浮かべる時、多くの人はレスポールを弾いている俺らを思い浮かべると思うけど、俺はストラトでたくさんレコーディングしたんだ。俺は間違いなくギブソンの熱狂的なファンだったけれど、ストラトやその多彩な音色にも惹かれていた。それにビブラートもあったしね......いつも絵の具の色がもう一つ増えたような気がしていたんだ」
ペリーが、手元に残しておかなかったことを一番後悔しているのは、「Walk This Way」をレコーディングしたストラトキャスターでした。実はこのストラトは、ペリーが1979年にバンドを一時脱退した際、ギター・コレクションを減らす決断を下した結果、手放してしまったものでした。ペリーは当時、機材も含めてバンドとの関係を断ち切る必要があると感じていたようです。
「俺はギターを集めることにあまり興味がなかった。当時は、レスポールやジュニア、ストラトをいくつか持っていたけど、それだけだった。正直、あの時代のギターで一番恋しいのは、“Walk This Way”をレコーディングしたときに使ったストラトなんだ。俺がバンドを脱退したときに消えてしまった。ちょうどその頃、俺はデッキを片付けて頭をすっきりさせたかった。エアロスミスのギターのほとんどをロード・ボックスに入れて、そこに置いてきたんだ」
この決断により、彼はそれまで使用していた多くのギターにアクセスできなくなり、ストラトがペリーの手元に戻ってくることはありませんでした。