HOME > ニュース >

巨竹アンサンブル〈ジェゴグ〉による『交響組曲AKIRA』の演奏も 『芸能山城組ケチャまつり』開催

2024/06/06 14:17掲載
メールで知らせる   このエントリーをはてなブックマークに追加  
芸能山城組創流五十周年記念 第46回芸能山城組ケチャまつり
芸能山城組創流五十周年記念 第46回芸能山城組ケチャまつり
巨竹アンサンブル〈ジェゴグ〉による『交響組曲AKIRA』の演奏も。映画『AKIRA』の音楽でも知られる芸能山城組による『第46回芸能山城組ケチャまつり』が7月31日(水)~8月4日(日)に、新宿三井ビルディング 55HIROBAで開催されます。

以下インフォメーションより

「第46回芸能山城組ケチャまつり」は、来る2024年7月31日(水/宵宮)~8月4日(日)に、新宿三井ビルディング 55HIROBAで開催いたします。
芸能山城組が1974年、バリ島の〈ケチャ〉全編上演成功を機に創流して今年で五十周年となることを記念して、コロナ禍後に4年ぶりに復活し大盛況となった昨年にも増して盛大に、かつ磨き上げた祭りを催します。
この「ケチャまつり」は、1976年、新宿三井ビルディング 55HIROBAで産声をあげました。当時は、日本中で祭りが衰退の一途をたどっていました。そうしたなか、超高層ビルが立ち並ぶ最先端の都市空間において「未来のまつりの創造」をめざしてケチャまつりは構想され実現し、今では「新宿夏の風物詩」として定着し、様々なメディアからも注目を集めています。
天をつく超高層ビル群の谷間に、涼やかな木立のもとインドネシア・バリ島寺院の儀式門と、昔懐かしい露店が立ち並ぶ祝祭空間。その中で、巨竹アンサンブル〈ジェゴグ〉による『交響組曲AKIRA』の演奏、魂をふるわせるブルガリアとジョージアの合唱、青銅の交響楽〈ガムラン〉の演奏と踊り、みちのく伝統芸能の至宝〈鹿踊(ししおどり)〉などが繰りひろげられます。
そして夕闇のなか、まつりのハイライト、バリ島の伝統的なコミュニティの華である呪術的合唱舞踊劇〈ケチャ〉が、観る人の魂を夢幻の世界へといざないます。男衆の声がつくるハードロックを超える最強の16ビートと一糸乱れぬ群舞を「以心伝心」「阿吽の呼吸」で実現する〈ケチャ〉、それは私たちの遺伝子に約束された「人と人とを直に結ぶ絆」をよみがえらせます。加えて、最先端のハイパーソニック音響システムにより、人間の可聴域を超える高周波にあふれた音空間が脳機能を活性化させ、祭りの陶酔を高めます。
とりわけ今年の春にはバリ島研修合宿を実施し、バリ島で名高いガムラン演奏グループ「ヤマサリ」やケチャの最高峰プリアタン村のグループ「スマラ・マドヤ」の先生方から直伝を受ける幸運に恵まれました。バチの持ち方から緩急自在な演奏の仕方、声の出し方から身体の使い方、互いの「以心伝心」「阿吽の呼吸」に至るまで、私たちの概念をはるかに凌駕するバリ島の伝統的芸能の真髄に感嘆するとともに、その稔りをさらに磨き上げ、皆さまにご披露したいと考えています。
地球上のパフォーマンスを選りすぐった「芸能山城組ケチャまつり」には、海外からも多くのお客さまが訪れています。〈ケチャ〉を生んだバリ島からは州知事や国立芸術大学学長が来日され、各国の駐日大使も来場されて数々の讃辞をいただくなど、国際的にも高い評価を集めています。
その独創性、芸術性、そして祭り空間の一体感や楽しさは類を見ず、コロナ禍でケチャまつりを休止していた期間でありながら、日本最大級のお出かけ情報サイトで「夏の人気夏祭りランキング(東京都)」の1位を獲得しました(ウォーカープラス2021年3月)。
ケチャまつりの真骨頂は《絆の芸能》の体現です。ともに演じることで絆の脳機能がうみだす、他では体感できない一体感やそれに基づくコミュニティづくりも最大の魅力のひとつです。その一翼をぜひ担いたいと、全国から大勢の〈祭り仲間〉も駆けつけてきます。
 また、ケチャまつりは、コミュニティの皆が力を合わせて創り上げるという祭り本来の姿にのっとり、「入場無料」の「開かれた空間」を第1回から貫き、老若男女を問わず誰もが楽しめる来場者参加型のイベントとしても人気を集めています。
三井不動産株式会社様をはじめとする関係者の皆さまの格別のご理解、ご協力により、この夏の開催日程が正式に決定しました。広場に集う人々の絆の脳機能が炸裂する〈芸能山城組ケチャまつり〉にどうぞご期待ください。

・・・・・・・・・・・・・

芸能山城組創流五十周年記念
第46回芸能山城組ケチャまつり 開催概要

■名 称  芸能山城組創流五十周年記念 第46回芸能山城組ケチャまつり
■日 時  2024年7月31日(水/宵宮)〜8月4日(日)  ※小雨決行
■場 所  新宿三井ビルディング55HIROBA(東京都新宿区西新宿2-1-1)
*JR「新宿」駅西口・徒歩8分、都営地下鉄大江戸線「都庁前」駅・A1出口前
■入場料  無 料
*ご家族やご友人と一緒に、またお一人でも、誰でもお楽しみいただけます。
■主な催し物(予定)
◇ バリ島の巨竹アンサンブル〈ジェゴグ〉の演奏『交響組曲AKIRA』
◇ 〈ジェゴグ〉の手ほどき(お客さまにジェゴグを演奏していただきます)
◇ みちのくの太鼓〈鹿踊(ししおどり)〉ほか
◇ ジョージア伝統合唱、ブルガリア民族合唱
◇ バリ島の青銅の交響楽〈ガムラン〉の演奏と踊り
◇ バリ島の呪術的合唱舞踊劇〈ケチャ〉
◇ 縁日と大道芸(山城流バナナのたたき売り、昔なつかしい縁日など)
*7月31日(水)は「宵宮:公開リハーサル」です。
*スケジュール・演目は都合により変更の可能性があります。
詳細は芸能山城組公式Webサイトに掲載します。
■祭り人  芸能山城組、祭り仲間、ひろばにお集まりのみなさま
■主 催  芸能山城組ケチャまつり実行委員会
■共 催  三井不動産株式会社
■特別協力・出演 岩手県奥山行上流餅田鹿踊保存会
■助 成  公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【東京ライブ・ステージ応援助成】

◎お問合せ先
      芸能山城組ケチャまつり実行委員会 担当:河合(里)、土屋
        〒164-0003 東京都中野区東中野1-22-3 芸能山城組事務所
電話 03-3366-4741  FAX 03-3366-4742
e-mail   cak@yamashirogumi.jp
公式サイト https://www.yamashirogumi.jp

・・・・・・・・・・・・・

<ケチャまつりの見どころ>
Part 1 ワールド・パフォーマンス ―極上の芸能を楽しむ

 見どころは世界最高峰のワールド・パフォーマンスの数々。午後から夜のとばりが降りるまで、祭りの庭に芸能山城組が次々繰り出す、日本と世界の伝統的共同体が育んだ芸能の精華を、話題のハイレゾを超えるハイパーソニック・サウンドとともにご堪能いただきます。

■ 巨竹アンサンブル〈ジェゴグ〉(インドネシア・バリ島)

大地を揺るがす超重低音から軽やかな高音まで、5オクターブに及ぶ豊かな音域の竹製打楽器オーケストラ。パイプオルガンのような重低音と芳醇で温かみのある高音は必聴です。人の声や電子楽器と融合した『交響組曲AKIRA』のライブ演奏をご披露します。ジェゴグ本来の響きを日本で保ち続けるため、絶えず新たな竹を現地バリ島から取り寄せ、最適なものに入れ替え続けています。

■ みちのくの太鼓〈鹿踊(ししおどり)〉ほか(日本)

日本の伝統芸能の中でも高い芸術性を誇る〈鹿踊〉(岩手県奥州市)。岩手県で約100組に及ぶ踊組の中でもひときわ洗練を窮める奥山行上流餅田鹿踊保存会が、特別に至芸を披露します。
息の合った太鼓と鉦が絶妙な〈じゃんがら念佛踊り〉(福島県いわき市)もひろばに躍動します。

■ ジョージア伝統合唱(ジョージア)

ユネスコ「人類の口承及び無形遺産の傑作」(無形世界遺産)第一号に指定された奇蹟のポリフォニー。鋼のように強靭な声、独特の音律が生む異次元のハーモニーと精神性の深さが聴きどころ。

■ ブルガリア民族合唱(ブルガリア)

鮮烈なサウンドで世界を魅了するブルガリアン・ポリフォニー。魂の奥底を揺り動かす独特のハーモニーと旋律、ノン・ビブラートの響きに、日本人の声質と表現の魅力も加えて演奏。

■ 青銅の交響楽〈ガムラン〉の演奏と踊り(インドネシア・バリ島)

輝かしい旋律とスリリングな16ビートが陶酔を誘うバリ島の“青銅の交響楽”。音色に豊かに含まれる耳に聴こえない超高周波成分は、美や快の脳機能を高め深いやすらぎをもたらします。燦めくガムランの調べにのせて、円熟の踊り手が優美に激しく夢幻の舞いをくりひろげます。

■ 呪術的合唱舞踊劇〈ケチャ〉(インドネシア・バリ島)

宵闇の中で燃える燈火を囲んで演じられるバリ島の呪術的合唱舞踊劇「ケチャ」。軍勢を担う男たちが「チャッ、チャッ」という鋭い声で精緻に刻む16ビートと一糸乱れぬ群れの動きには、バリ島の伝統的共同体が培った「阿吽の呼吸」が息づいています。その環の中で華麗な衣装や仮面の踊り手たちがインドの古代叙事詩「ラーマーヤナ」の夢幻劇を演じます。地上究極のスペクタクルは、演じ手も観る人も恍惚(トランス)の境地へといざなわずにはおきません。

Part2 祭り創り ―参加してこそ祭りの醍醐味

 ケチャまつりの醍醐味は、伝統ある世界の祭りに共通する“共に創る歓び”。珍しい楽器にじかに触れて音を出したり、縁日をひやかしたり、大道芸の掛け合いに飛び入りも。ご来場者も参加してともに祭りを盛りあげます。汗を流して祭りを担う「祭り仲間」も広く募っています。

■ 民族楽器〈ジェゴグ〉の手ほどきと体験

バリ島の伝統楽器、竹製打楽器〈ジェゴグ〉の体験コーナーは、毎回行列ができるほど大人気。小さなお子さまや海外からのお客さまもバチを手に取り、新鮮な響きを奏でて楽しんでいただきます。

■ 山城流大道芸

バナナのたたき売りなど昔懐かしい大道芸を、山城流にアレンジしてパフォーマンスします。熱烈なファンが毎年つめかける名物となっています。お客さまとの絶妙な掛け合いは広場を笑いの渦に変えてゆきます。
■ 縁日

インドネシアのビール<ビンタン>などよく冷えた飲料で涼をとれる「お休み処」。バリ島のろうけつ染めの服、手編み細工のバッグなど高品質の品々が手頃な価格のお店「プリ・サリ」。芸能山城組の音楽ディスク、出版物の紹介もある「山城堂」。ケチャまつりならではの山城組オリジナルグッズを販売するお店も出店します。このほか「ケチ屋(骨董品・古本)」「おもちゃや」「風鈴や」「ヨーヨーつり」なども親子連れでにぎわいます。

■ 祭りを担う 祭り仲間

ケチャまつりでは、芸能山城組のメンバーを核として、祭りの仕込みから本番、撤収までの総てを担う祭り仲間を、毎年広く一般から募集しています。
年齢性別を問いません。祭りの前に稽古を積むことで、ケチャ(男性のみ)、ブルガリア女声合唱・ジョージア男声合唱などの芸能仲間に参加する途も開かれています。例年全国から多くの方々が志をもってはせ参じています。見るだけでなく、ともに創り、演じることでこそ祭りの醍醐味を全身で楽しめます。