ポリス『Synchronicity』　不仲で制作進まず、アンディ・サマーズはジョージ・マーティンにみんなを説得してもらおうと計画　その結果は…本人語る

ポリス（The Police）の最後のアルバム『Synchronicity』。メンバー3人はレコーディングのためにスタジオに集まるが、口論になりがちで新曲の制作をほとんど進めることができなくなっていた。そこでアンディ・サマーズ（Andy Summers）は、ビートルズのプロデューサー、ジョージ・マーティン（George Martin）に頼んで、みんなを説得してもらおうという大胆な計画を立てました。その結果は…。サマーズ本人が、この逸話をVultureの新しいインタビューの中で語っています。

アンディ・サマーズによると、ポリスがアルバム『Synchronicity』のレコーディングのためにカリブ海のモントセラト島に降り立ったとき、そこには終わりの予感が漂っていたという。

スティング（Sting）、スチュワート・コープランド（Stewart Copeland）、サマーズはみんな落ち着きがなく、口論になりがちでした。さらに悪いことに、彼らは新曲の制作をほとんど進めることができなくなっていました。そこでサマーズはかなり大胆な計画を立てました。

それは、ビートルズのプロデューサー、ジョージ・マーティンに頼んで、みんなを説得してもらおうというものでした。彼らがレコーディングしていたモントセラト島のAIRスタジオはマーティンの所有のスタジオでした。

サマーズは「3人が同じ部屋に一緒にいるのが難しい状況になっていた。もちろん、彼なら僕たちを助けてくれるに決まっている」と思い、同じモントセラト島にあるマーティンの家に行ったという。「彼の家に行くには、熱帯の葉っぱだらけ未舗装の小道を葉っぱと戦いながら進むしかなかった。まるでターザンがジャングルを切り開くようにね」。そして、マーティンの家にたどり着いたサマーズはマーティンを説得し、マーティンはロック提督の役割を受け入れたという。「彼は物事を導く方法を知っていた。僕は彼に“僕たちはうまくいっていないし、物事をまとめられない状態なんです。助けが必要です”と言った。彼は僕に慰めのアドバイスをくれた。“君ならできる。戻れば、うまくいくと思う”と言ってくれました」

驚くことに、その通りになったという。サマーズが翌日スタジオに戻ると、マーティンが「魔法の杖を振り回して事態を一変させた」かのようだったと、サマーズは振り返っています。

スティングはベースでグルーヴを刻み、コープランドはドラムに専念していた。サマーズは新しいギターフレーズを磨く時間ができました。「突然、僕たちは互いにとても礼儀正しく、協力的になった。まるで僕らは端から端まで行ったようだった。すべてを解決し、その後は大きな問題はなかったよ」。それから3人が行ったすべての絆、行動、ステップが、史上最も商業的に成功した「Every Breath You Take」の誕生につながりました。