ボブ・ディランが1968年頃に描いた絵　約3100万円で落札

ボブ・ディラン（Bob Dylan）が1968年頃に描いた絵がオークションに出品され、196,156ドル（約3100万円）で落札されています。

ディランはニューヨーク州ウッドストックに住んでいた頃、絵を描いていました。そのうちの一枚を50年前に占星術チャートと交換したという。ディランがこの作品を描いたのは、ザ・バンドと活動していた1968年頃でした。

RRオークションはこの作品について「雄牛の大きな輪郭が中央に描かれた、カラフルでエネルギッシュな抽象画。キャンバスは、音符、蝶ネクタイ、動物、分割された特徴など、認識できるイメージと組み合わされた魅惑的な抽象的な形状やパターンで埋め尽くされている。上部には、つばのある帽子をかぶった男性の赤い輪郭があり、これはウッドストック時代の彼自身のスタイルを反映している」と表現しています。

ディランが絵と交換した占星術チャートは、地元の女性サンディ・レパントが描いたものでした。作家であり、ニューヨーク大学のボブ・ディラン・コースの教授でもあるアン・マーガレット・ダニエルは、レパントのことを「ウッドストックに多くの女性がいた時代、最も美しい女性の一人だった。彼女は神秘主義者であり、チャネラーであり、星を読み、友人のために占星術チャートを作っていた」と評し「ディランは、彼女が彼のために行ったチャートとリーディングの代償として、サンディに絵を贈った」とも述べています。

この絵は、彼女の前夫アンソニー・レパントの遺品として発掘されるまで、レパントの家族の元にありました。

オークションはRRオークション主催で5月24日に行われました。偶然にもこの日はディランの誕生日でした。

■オークション・ページ
https://www.rrauction.com/auctions/～