メタリカ(Metallica)の
ジェイムズ・ヘットフィールド(James Hetfield)はThe Metallica reportの新しいインタビューの中で、ツアーの前に見る“悪夢”について語っています。
ヘットフィールドは、ツアーに出る前、いつも自分自身を疑い始めるという。
「ここ1ヶ月の間、自分自身を疑い始めるという、いつものことが起こっている。不安を感じ始めて“もう年だから、こんなことはできない”とかいろいろと考えるようになる。何か気になることに取り組む前に、誰もが自分に言い聞かせていることだよ。
こんな悪夢を見る。みんなは気にせずに、心配しているのは俺だけだというのをね。
ライヴに行くと、みんなふざけていたり、バックステージには200人もの人がいるのに“俺の荷物はどこだ?セットリストはどこだ?どんな曲をやるんだ?”と思ったりする。ギターのネックはゴムでできていて、弦は2本しかない、というのもね。“俺のローディーはどこだ?”ともなると、ギターのコードがマイクに届かなくなる。そんなバカなことが起こる。
そんなことが起こるが、(現実世界でそれが原因で)俺がパニックになることはない。練習すればいい、そうすれば、すぐに元通りになる」
ヘットフィールドは今ではそのプロセスを信頼し、そのような考えや悪夢に惑わされないことを学んだと述べています。
「それはサイクルの一部なんだ。不安が積み重なっても、それに負けない。不安と信念のバランスがとれているからだ。あそこに立てば、すべてうまくいくんだよ」
メタリカは約半年間の休息期間を経て今春、新しいツアー<M72ワールド・ツアー>をスタートさせました。ヘットフィールドはステージの設計に積極的に参加したとはいえ、このツアーの不安のレベルが「桁外れ」だったと話しています。
「俺がやるべきことは分かっている。ステージの大きさも分かっているし、あちこちで休憩があることも分かっている。何をするかも分かっている。
(実際に建設されたステージを見て)“やばい、こんなに大きいんだ”と思った。M 72ツアーの最初の頃は、不安のレベルが桁外れだった。このステージをどうやってカバーしよう? もちろん、俺のエゴはこう言っていた。“他のメンバーは歌わなくていいんだ。彼らはあそこに行かなくてもいいし、あんなことをしなくてもいいんだ。ああ、誰も俺の悩みや心配を知らないんだ......”とね。
でも、それを他のメンバーと共有すると、彼らは“そうか、でも俺はこれをしなくちゃいけないし、あれもやらないと”と言う。俺は“ああ、そうか。僕のもやってよ(笑)”という感じだった。だから、分かっていることなんだ。俺たちは何に直面しているか分かっている。自分たちがどんな状態であるべきかも分かっている。今はただ楽しいだけだ。俺たちはその段階を突破した。よくやっているし、素晴らしい成果を上げている。だから、俺たちはそこに戻って、自分たちのベストを尽くすだけなのさ」
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