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「校歌」はどのようにして日本独自の土着文化となったか? 書籍『校歌斉唱!―日本人が育んだ学校文化の謎―』発売

2024/05/27 19:04掲載
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卒業式の歌と涙 (c)ACworks
卒業式の歌と涙 (c)ACworks
「校歌」はどのようにして日本独自の土着文化となったか? 書籍『校歌斉唱!―日本人が育んだ学校文化の謎―』は新潮社から7月25日発売。校歌こそは、時代を映す音楽の機微を最も体現しているジャンルである――このような視座から、全国の校歌やその歌われ方を分析。
■『校歌斉唱!―日本人が育んだ学校文化の謎―』
渡辺裕/著
シリーズ名:新潮選書
頁数:288ページ
ISBN:978-4-10-603913-3

1,925円(税込)
発売日:2024/07/25

<内容>

「校歌」はどのようにして日本独自の土着文化となったか? 

校歌こそは、時代を映す音楽の機微を最も体現しているジャンルである――このような視座から、全国の校歌やその歌われ方を分析。旧制中学校・高等女学校でそれぞれの進化を遂げた後、戦後の男女共学化でどう変容し、いかに学校文化として歌い継がれてきたのか。校史や学校新聞などの資料を読み込んだ、瞠目の音楽社会史。

(目次)
序章 校歌という文化資源:校歌は「芸術作品」?
第1章 「コミュニティ・ソング」としての校歌
第2章 「校歌」以前の校歌:「替え歌校歌」の時代
第3章 校歌の「戦後処理」
第4章 生き延びる校歌
第5章 「学校文化」のなかで:校歌を取り巻くインフラストラクチャー
第6章 校歌をこよなく愛する学校:埼玉県立春日部高校の事例研究

<著者プロフィール>
渡辺裕(わたなべ・ひろし)
1953年生まれ。東京大学名誉教授。専門分野は聴覚文化論・音楽社会史。83年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程(美学芸術学)単位取得退学。玉川大学助教授、大阪大学助教授、東京大学大学院人文社会系研究科教授、東京音楽大学教授を歴任。著書に『聴衆の誕生』(サントリー学芸賞)、『西洋音楽演奏史論序説』、『日本文化 モダン・ラプソディ』、『サウンドとメディアの文化資源学』、『感性文化論』(以上、春秋社)、『歌う国民』(中央公論新社、芸術選奨文部科学大臣賞受賞)など多数。