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【update】エルヴィス・プレスリーの聖地「グレイスランド」を売却から守るためエルヴィスの孫娘が動く

2024/05/22 13:31掲載(Last Update:2024/05/31 12:11)
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Graceland, photo by Mick Hutson/Redfern
Graceland, photo by Mick Hutson/Redfern
世界中からファンが集まるエルヴィス・プレスリー(Elvis Presley)の聖地「グレイスランド」を売却から守るため、エルヴィスの孫娘で遺産相続人である俳優のライリー・キーオが動く。「グレイスランド」は差し押さえによる競売にかけられる予定ですが、キーオは、その差し押さえは不正によるものだとして、民間投資会社を相手取って訴訟を起こしました。

キーオは、2023年に母親のリサ・マリー・プレスリーが他界した後、プレスリー家の遺産を相続しました。

報道によると、リサ・マリーが2023年1月に亡くなったあと、同年9月、ナーサニー・インベストメンツ&プライベート・レンディングという会社が、リサ・マリーのエステートを相手取って訴訟を起こしました。この会社は、リサ・マリーが亡くなったとき、同社に380万ドルのローンが残っており、グレイスランドを担保にしていたと主張しています。

キーオは5月15日、テネシー州の裁判所に訴状を提出し、ナーサニー社の主張は「詐欺的」であると主張し、また「リサ・マリー・プレスリーはナーサニー・インベストメンツからお金を借りたことはなく、ナーサニー・インベストメンツに信託証書を渡したこともありません」「そのような融資を証明すると称する書類は......偽造である」とも主張しています。

さらに訴状では、ナーサニー社は実態の無いペーパーカンパニーだとも主張しています。

キーオの訴状にはカート・ナーサニーが被告として名を連ねており、「彼はキーオの弁護人に380万ドルの負債と称するものを回収しようと何度もメールを送り、グレイスランドの非司法的売却を行うと脅している」と主張しています。

差し押さえによる競売は5月23日に行われる予定でしたが、キーオの弁護士によると、裁判官は5月20日に一時差し止め命令を出しました。この件については5月22日に審問が行われます。

【update:2024/05/31 12:09】

テネシー州の裁判官は5月22日に審問で、事件を調査するためにオークションの一時停止命令を出しました。その後、詐欺師が虚偽の主張で「グレイスランド」を手に入れようしたことが判明しています。

ニューヨーク・タイムズ紙によると、ナーサニー・インベストメンツ&プライベート・レンディングという民間投資会社を使って「グレイスランド」を手に入れようとしたのは、ナイジェリアの「詐欺師」であったという。同紙に対して、自分たちの犯行だと認めているという。

この「詐欺師」は同紙へのメールで、自分たちの仕事は「いかにして盗むかを考えること」であり、「多くの場合、弱者や高齢者、そしてこの場合は死者から盗むのが俺たちの仕事だ」と認め、彼らはプレスリー・エステートを巻き込んだ今回の犯罪を大いに楽しんだと明かしています。

「これを考え出すのが楽しかったが、あまりうまくいかなかった」と彼らは書いています。