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ビリー・アイドル、マーク・ボラン/セックス・ピストルズ/パンク/スティーヴ・スティーヴンス/ジグ・ジグ・スパトニック等について語る

2024/05/21 11:08掲載
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Billy Idol
Billy Idol
ビリー・アイドル(Billy Idol)は英ガーディアン紙の企画で読者からの質問に答えています。

キャリア初期にT・レックスのマーク・ボランが助けてくれたこと、セックス・ピストルズ/パンクとの運命的な出会い、スージー・アンド・ザ・バンシーズのスージー・スーについて、スティーヴ・スティーヴンスとの長年にわたるクリエイティブな関係について、ジェネレーションXの元バンドメイトが結成したジグ・ジグ・スパトニックについて、「今と駆け出しの頃では、どちらが幸せですか?」など

Q:ジェネレーションXを初めて見たのは、T・レックスのマーク・ボランのテレビ番組でした。その日の思い出は?

「俺たちはマンチェスターに着いたんだけど、楽器機材が高速道路の途中で立ち往生してしまった。マークと立ち話をしていたら、プロデューサーのミュリエル・ヤングがやってきて“こいつらは機材がないから番組には出られない”と言った。それに対してマークは“彼らが出演しないのなら、俺はやらない”と言ってくれた。彼女はパニックになっていた。マークは本当に、本当に、彼の心の内を俺に見せてくれた。それから2週間後、放送前に彼は亡くなってしまった。1,500万人が見てくれて、みんなが俺たちを見てくれた。信じられないくらいにね」

Q:(ビリー・アイドルも一員だったセックス・ピストルズの取り巻き/親衛隊)ブロムリー・コンティンジェント、特にあなたとスージー・スーのキャリアに驚いていますか? それが大きくなっていると知ったのはいつですか?

「初めてスージーに会ったとき、彼女はちょっとしたスターだと感じた。彼女はとても強い個性を持っていたからね。彼女と(スージー・アンド・ザ・バンシーズの共同創設者である)スティーブン・セヴェリンがどうやってパンクをやろうとしているのか、俺にはよくわからなかったけど、でも俺と同じくらい、いやそれ以上にパンクに夢中になっていることはわかっていた。パンクにのめり込んでいたのは、最初は国内で数百人程度だった。何度か衝突もしたけど、本当にラッキーだった。

ある日、ハマースミス橋を渡ったら、15人の男たちに出会った。最初、彼らは“何だお前?パンクロッカーか?”と言っていたので、俺は明らかにちびりそうだった。もうダメだと思っていたら、みんな笑い出して“調子はどうよ”と言った。でも、本当に殴られたけどね」

Q:スティーヴ・スティーヴンスとの長年にわたるクリエイティブな関係についてお聞きしてもいいですか?彼はあなたのキーフ(キース・リチャーズ)ですか?

「いろんな意味でそうだと思う。スティーヴに会ったとき、彼は本当に秀でた存在だと思った。俺が何をやりたいと思ったとしても、彼はそれを実現させることができた。そして、それが今もずっと続いている。彼はプログレやそういうものをたくさん聴いて育ってきたけど、俺が夢中になっていたパンクロックとスティーヴがやっていたことを合わせれば、何でもできるんだよ」

Q:あなたはサセックス大学を1年で中退しましたね。その理由と思い出を教えてください。

「俺はそこで小さなグループに所属していた。そこではパンクロックの音楽はできなかったけど、パンクロックのグループにどうしても入りたかったんだ。そのあと、スティーブン・セヴェリンからカードをもらった。“待ちに待ったバンドを見つけたぞ。ロンドンに戻って来い”って書いてあった。それで、セックス・ピストルズを観にロンドンまで電車で行くようになった。ピストルズとあの小さなシーンが扉を開いてくれて、俺たちみんなが通り抜けられるようになったんだ」

Q:ジェネレーションXの元バンドメイト、トニー・ジェイムスがジグ・ジグ・スパトニックを結成し、その後シスターズ・オブ・マーシーに加入したことについてどう思いましたか?

「素晴らしいことだと思ったよ。トニーがジグ・ジグ・スパトニックでトランスジェンダーのローディたちとやったことは、とても未来的で楽しかったし、シスターズ・オブ・マーシーのアルバム『Vision Thing』も大好きだよ。俺はアメリカに行ってとてもうまくいっていたので、トニーがイギリスで本当にうまくやっているのを見れて嬉しかったよ。ビリー・アイドルのライヴの前には必ず『Vision Thing』をかけるんだ」

Q:今と駆け出しの頃では、どちらが幸せですか?

「子供の頃に夢見たことをやっているのだから、あの時も幸せだった。6歳のときにビートルズに恋をした。なんとか続けてこられたし、もしかしたら今キャリアの新しい段階にいるのかもしれないと思うと、とても感動的だよ。決して簡単なことじゃない。常に少しは苦労しなければならない。でも、それも一部なんだ」