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書籍『ニーナ・シモンのガム: 失われたものと見つかったものをめぐる回想』(ウォーレン・エリス著)発売

2024/05/17 20:55掲載
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ウォーレン・エリス / ニーナ・シモンのガム: 失われたものと見つかったものをめぐる回想
ウォーレン・エリス / ニーナ・シモンのガム: 失われたものと見つかったものをめぐる回想
ニーナ・シモンが噛んだガムが誰も予想できなかった出来事の連鎖を引き起こす。ニック・ケイヴのコラボレーション・パートナーとして知られているウォーレン・エリスの著書『ニーナ・シモンのガム: 失われたものと見つかったものをめぐる回想』が2ndLapから7月4日発売。序文はニック・ケイヴ。
■『ニーナ・シモンのガム: 失われたものと見つかったものをめぐる回想』
ウォーレン・エリス (著), 佐藤 澄子 (翻訳)

<内容>

熱烈な信奉者を持つ稀代のミュージシャンによるフォト・メモワール。

1999年7月1日、ニーナ・シモンは、イギリスで最後となる貴重な公演を行った。感動的なステージの終演後、客席にいたウォーレン・エリスはステージに向かい、ニーナ・シモンが噛んだガムをピアノから取り、彼女のステージタオルに包んで持ち帰った。

それから20年。ガムはずっとウォーレンの手元にあり、彼のクリエーティブな営みを支える力となった。そして2019年、エリスの親友でありコラボレーションパートナーのニック・ケイヴが、自身の「ストレンジャー・ザン・カインドネス(Stranger Than Kindness)」展に何か出品しないかと彼に尋ね、ガムの運命が動き出す。ウォーレンはガムを銀と金で鋳造させる。ガムが、誰も予想できなかった出来事の連鎖を引き起こす。

一見取るに足らないもの、すぐに捨てられてしまうようなものが、人と人とのあいだに美しいつながりを生み出していく。これはものや経験に意味が与えられ、精神性を帯びていくことについての物語であり、創作のプロセス、そこから生まれる作品の力、そして愛と友情とを讃えている。序文:ニック・ケイヴ。

<著者について>

ウォーレン・エリス (著)
オーストラリア出身のマルチプレイヤー、作曲家。ニック・ケイヴのコラボレーション・パートナーとして、またバンド、バッド・シーズのメンバーとして知られている。ソロで、およびニック・ケイヴと共同で『プロポジション -血の誓約-(The Proposition)』、『ベルベット・クイーン ユキヒョウを探して(The Velvet Queen)』他多数の映画音楽を手がけ、多くの賞を受賞。自身のバンド、ダーティ・スリーでは1994年以降9枚のスタジオアルバムをリリース。プロデューサー、作曲家としてマリアンヌ・フェイスフル、ジュピター&オクウェス、ティナリウェンなど様々なアーティストを手がけている。2021年、スマトラ島に、保護された野生動物のための終の住処「エリス・パーク」を共同設立した。

佐藤 澄子 (翻訳)
コピーライターなどを経て、翻訳に取り組む。訳書に『波』(新潮クレストブックス、2019) 、『スマック シリアからのレシピと物語』(2ndLap、2023)他。