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キング・クリムゾン「21st Century Schizoid Man」をサンプリングしたカニエ・ウェストの楽曲をめぐる訴訟で和解成立

2024/05/16 12:14掲載
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King Crimson / In the Court of the Crimson King
King Crimson / In the Court of the Crimson King
キング・クリムゾン(King Crimson)の「21st Century Schizoid Man」をサンプリングしたカニエ・ウェスト(Kanye West)の楽曲をめぐる訴訟で和解が成立しています。

「21st Century Schizoid Man」の録音権(※CDや音楽配信など音楽単独で利用するために複製する権利)を所有しているDeclan Colgan Music Ltd(DCM)は、同曲をサンプリングしたウェストの2010年曲「Power」について、ストリーミングでの使用料を過少に支払っていたとして、ユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)相手に訴訟を起こしました。

この裁判は今週イギリスで行われる予定でしたが、和解が成立。和解の条件は明らかにされていませんが、米Varietyによると、Declan Colgan Music Ltdは合意の一部として支払いを受けたという。DCMとUMGの両代表はコメントを拒否しています。

DCMが起こした訴訟によると、ウェストはもともと「Power」で「21st Century Schizoid Man」を無許可でサンプリングしたという。「Power」は2010年に初めてYouTubeにアップロードされて以来、1億4,000万回以上の再生回数を記録しています。「Power」はウェストのアルバム『My Beautiful Dark Twisted Fantasy』にも収録されています。

この曲とアルバムがリリースされた後、UMGとウェストのプロダクション会社ロック・ザ・ワールドは、DCMとロイヤリティに関する契約を結びました。この契約では、DCMがウェストと同じ条件でロイヤリティを受け取ることになっており、ウェストとUMGの契約では、ストリーミングとCDは同等のロイヤリティを受け取ることになっていました。

DCMは訴訟の中で、ストリーミングで受け取ったロイヤリティはCD販売で受け取ったものとは比較できないと主張していました。