2007年、
ヴァン・ヘイレン(Van Halen)に
デイヴィッド・リー・ロス(David Lee Roth)が復帰。その前年、
エディ・ヴァン・ヘイレン(Eddie Van Halen)と
アレックス・ヴァン・ヘイレン(Alex van Halen)がいつものようにジャムっているとき、エディの息子
ウルフギャング・ヴァン・ヘイレン(Wolfgang Van Halen)がその演奏に加わる。そして、そのジャムにデイヴィッド・リー・ロスを誘ったことが翌年の復帰のきっかけになったという。ウルフギャングはデイヴをジャムに誘った時のことを、Paramount+で配信されている番組『Behind the Music』の中で話しています。
「それは2006年のことで、(当時はヴァン・ヘイレンは)何も予定がなかった。(中略)
アル(アレックス・ヴァン・ヘイレン)とパパは何があってもいつもジャムってた。僕が、その辺をうろうろしていると、彼(アル)から“おい、ウルフ、ベース弾いてくれ”と言われたんだ」
番組のインタビューに登場したアレックスは、ウルフギャングがもたらした才能に気づくまでは、すべて遊びだったと語っています。
ウルフギャングはこう続けます。
「楽しかったよ。僕たち3人にとっては、とにかく楽しいことだった。しばらくやっているうちに“おお、すげー"っていう感じになってきたんだ。特別な何かがあった。僕たちは家族以上の新しいレベルでつながっていた。リズミカルに絡み合っていたんだ」
そして、デイヴをジャムに呼び戻すことを思いついたという。
「言いたいことを正確に書き出してから、デイヴィッド・リー・ロスに電話して、こっちに来てジャムらないかと誘ったんだ。はっきり覚えているのは、パパが最後に“これは冗談じゃないぞ”と加えたこと。
僕は(電話では)“こんにちは、ウルフギャング・ヴァン・ヘイレンです。(スタジオの)5150で叔父と父と一緒にジャムっています。もしあなたが来てくれたら、とても楽しいだろうと思います。冗談じゃないんです”という感じだった」
当時、ウルフギャングは「本当に興奮していて、ネガティブな気持ちは全くなかった」という。
「僕は“ああ、僕は家族と一緒に演奏するんだ。すべてが素晴らしいものになるだろうし、悪いことなんて起きるわけがない”って感じだったよ(笑)。僕がどれだけ若かったかがわかるね」