「スティーヴ・リリーホワイトと一緒に作業を始めるつもりだった。前のツアーで彼に声をかけ、『Grace Under Pressure』で一緒に仕事をすることに同意していたんだけど、直前になって彼のマネージメントから電話がかかってきて“スティーヴは別のプロジェクトに参加することになった。彼は君のプロジェクトには参加しない”と言われたんだ。それで本当に窮地に立たされたんだ」
でも、(『Grace Under Pressure』では)そうではなかった。(ケベックのレコーディングスタジオ)Le Studioは、とてもとても寒い冬だった。アルバムの制作には長い時間がかかり、本当に、本当に大変だったよ」
「(前作の)『Signals』は僕にとって奇妙なアルバムだった。曲は好きだったけど、音色が少し弱いと思った。キーボードの出番が多くなり、ギターとのスペース争いが少し多くなった。(次のアルバム『Grace Under Pressure』は)『Signals』への反応のようなものだったんだ。よりギターのアルバムになったんだ」
「(『Grace Under Pressure』の)すべてが終わったとき、僕たちはとても誇りに思った。このアルバムの音色は気に入っているし、このアルバムの曲が好きなんだ。前のアルバムから進歩していると思うし、それは僕らが常に達成したかったことだったからね。(ラッシュの数十年の活動を通して)僕たちは常に前に進みたいと思っていた。『Grace Under Pressure』は、確かにそうなったよ」