ラッシュ(Rush)が2015年に最後のライヴを行ってから9年。
アレックス・ライフソン(Alex Lifeson)と
ゲディー・リー(Geddy Lee)が再びラッシュの楽曲を演奏し始めました。とはいえ、ファンはそこから何かが生まれることを期待してはいけないという。自分の腕前を維持するための新しい練習方法として演奏しているという。ライフソンがUltimate Classic Rockのインタビューの中で話しています。
「ラッシュの曲を演奏しようと決めたんだ。演奏するのは10年ぶりだよ。数週間前から始めたんだけど、週に1日、彼の家に集まる。何曲かラッシュの曲を選んで演奏し始めたんだけど、本当に、本当にひどいラッシュのトリビュート・バンドみたいになっちゃったんだ」
ライフソンは、リーと一緒に再び演奏し始めたとき、錆びを落とさなければならなかったとも話しています。
「曲を理解しようとしていると“なんでこんな難しい曲を書いたんだろう?なんで演奏するのがこんなに難しいんだろう?”と思うよ。曲を3回くらい通して弾くと、筋肉の記憶が働いて、手が勝手に動くようになる。問題を取り除いて演奏できるようになると“ああ、思ったより簡単だった”と思うんだ。
ラッシュの曲は難しいよ! だから僕らの指はしなやかになっているし、タコもまたできてきているんだ」
2人のジャム・セッションの目標はただひとつ、50年前と同じようにロックを楽しむことだという。
「僕は70歳だ。指を脳の指示通りに動かすのは簡単じゃない。昔よりずっと怠け者だし、記憶力も悪い。これをやるのは本当に助かるし、楽しいよ。それだけだ。最初はただ楽しいだけだった。僕たちは一緒になってそれをやって騒いでいるんだ。根拠も理由もない。ツアーに戻ろうとか、新しいドラマーを探そうとか、そんなことは考えていない。“ただ、やっていて楽しい”それだけなんだ」
ライフソンは、ラッシュの曲の中で最も困難な曲として「Freewill」を挙げています。
「“Freewill”だよ。音符の数が多いんだ(笑)。ソロはクレイジーだし、中間のベース・セクションはクレイジーだし、すべてが正しい位置に収まらなければならない。だから、演奏するのは本当に大変なんだ。でも、だんだんわかってきたよ。今は、ただの平凡なラッシュのトリビュート・バンドのように聴こえつつあるかな」