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80'Sテキサス・ハードコア・パンク・バンド ディックスのヴォーカリスト ゲイリー・フロイド死去

2024/05/04 21:44掲載
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Dicks performing in Austin, Texas in 2005; pictured left to right: Buxf Parrott and Gary Floyd
Dicks performing in Austin, Texas in 2005; pictured left to right: Buxf Parrott and Gary Floyd
大きな影響力を持った80'Sテキサス・ハードコア・パンク・バンド、ディックス(Dicks)の中心人物だったヴォーカリストのゲイリー・フロイド(Gary Floyd)が死去。オースティン・クロニクル紙によると、死因は、うっ血性心不全。71歳でした。

ゲイリー・フロイドは米アーカンソー州生まれ。テキサス東部に移ってからパフォーマンスを始め、1980年にディックスを結成。バンドはアメリカにおける最初のハードコア・ウェーブの初期に登場し、リード・ヴォーカルを務めたフロイドは、暴れまくるステージングと 「The Dicks Hate the Police」のようなアンセムでパンクの伝説としての地位を確かなものにした。フロイドは、パンク・バンドとしては初めてゲイであることを公表したシンガーのひとりでもあった。

マッドハニーやジーザス・リザードのようなバンドが彼らの曲をカヴァーし、バットホール・サーファーズは1984年の曲にフロイドの名前をつけた。

フロイドは1980年代後半にカリフォルニアに移り住み、ディックスの新しいヴァージョンを始めた。フロイドはその後、ブルージーなインディー・バンド、シスター・ダブル・ハピネスを結成し、1995年に解散するまで4枚のアルバムをリリースした。ディックスは2004年に再結成し、2015年のドキュメンタリー映画『The Dicks From Texas』の題材ともなった。

後年、糖尿病と先天性心不全を患いながら、フロイドはマルチ・アーティストとしても活動を続けた。