先月BBCが報じたところによると、英国では独立系レコードショップの数が10年前より122店増加しています。そんななか、英国とアイルランドでかつて愛されたレコードショップが復活します。1980年代前半には、英国で2番目に大きなレコード&テープ小売業者となり、一時は300以上の店舗を構えたものの、2004年に最後の店舗を閉鎖したレコードショップ・チェーンの「アワ・プライス(Our Price)」が20年ぶりに再オープンします。
アワ・プライスは、1971年から2004年にかけて英国とアイルランドで営業していました。
アワ・プライスは公式ウェブサイトやSNSで、こう宣言しています。
「アワ・プライスは20年にわたり、多くの人々の心の中で特別な位置を占めてきました。今日、私たちは復活することを発表できて興奮しています!2024年4月30日のグランド・リローンチに向けて準備を進めていますので、アワ・プライスの価値と興奮を発見する準備をしておいてください」
「私たちは大規模な資金調達をした企業ではありません。年を重ねたミュージシャン、熱狂的なファン、そしてDJの集まりで、多くの人に愛されているブランドを復活させます。そのため、たくさんの商品を並べた派手なローンチにはなりませんが、よりパーソナルで人間味のあるサービスを提供したいと考えています。
再オープン日には、約2万枚のレコード、限定商品、そして厳選されたHi-Fiキットの幅広い品揃えを開始し、毎週新しい商品ラインを追加していく予定です。
私たちがこの愛されているブランドを有機的に (再) 成長させていく中で、皆さんが私たちをサポートしてくれることを願っています。何を売ってほしいか教えてください。私たちは皆、アワ・プライスに楽しい思い出を持っており、私たちが歩んでいるこの旅の一部を感じてほしいと思っています。私たちは生身の人間であり、顔の見えないPLC(※機器や設備などの制御に使われる制御装置)ではありません。hello@ourprice.com までお気軽にご連絡ください」
アワ・プライスは1971年に設立。当初はカセットテープや8トラック・カートリッジを販売する「テープ・レボリューション」というブランド名でしたが、レコードの人気が高まるにつれ、「アワ・プライス・レコード(Our Price Records)」に変更しました。
1980年代初頭までに、アワ・プライスは英国で2番目に大きなレコード&テープの小売業者となり、国内に300以上の店舗を構えました。しかし、80年代後半、HMVの拡大がアワ・プライスのビジネスを脅かしました。同社は最終的にヴァージン・ミュージックと合併し、アワ・プライスの名前をやめ、2つの異なる会社に売却され、2004年に最終店舗を閉鎖しました。