Fishbone - photo by Pablo Mathiason
フィッシュボーン(Fishbone)から創設メンバーの2人、ベーシストのジョン・ノーウッド・フィッシャーとトランペッターのウォルター・アダム・キビーIIが脱退。1月にはドラマーのジョン・スチュワードが脱退しています。
創設メンバーで残っているのはヴォーカル/サックスのアンジェロ・ムーアと、キーボード/トロンボーン奏者のクリス・ダウドのみで、バンドには2018年からラインナップに加わっているギタリストのマーク・フィリップスも残留していますが、現状はこの3人のみです。
フィッシュボーンは日本時間4月25日、SNSに、大幅なラインナップ変更を示唆するものの、具体的に誰が脱退したのか分からない曖昧な投稿をしていました。その後、Q Magazineがフィッシュボーンに取材を申し込み、ダウドがそれに応対して、フィッシャーとキビーが脱退したことが明らかにされています。
SNSに投稿された内容は以下のとおりです。
「結婚は大変です。 家族の中にいるのは大変です。 バンドをしているということは、同時に何人もの家族と結婚しているということなのです。
これまでにもたくさんの変化がありましたが、これほど困難なことはなかった…。フィッシュボーンは過去40年以上にわたって、価値のある、評価されたメンバーが入れ替わり立ち替わりやってきた。
時代が変われば、私たちも変わらなければならない。必要な変化を遂げようとする中で、この家族の中で何度も議論を交わしてきました。家族の議論にありがちなような議論もありました...。
ある時点で、大人たちは意見の相違に同意し、最初に彼らを結びつけた絆を維持するために、テーブルから離れなければなりません。
その結果、5月のフィッシュボーンは少し違った姿になるかもしれません。私たちは軽々しく、あるいは正当な手続きなしに決定したわけではないことをご理解いただき、チャンスを与えていただければ幸いです。
今夏のフィッシュボーン公演のチケットを購入された方で、このラインナップにチャンスを与えたくないと思われる方がいらっしゃいましたら、残念ではありますが、全額返金されるよう絶対に協力いたします。
私たちはフィッシュボーン・ユニバースのメンバーのすべてのプロジェクトを引き続きサポートし続けます。
今後発表されるすべてのライヴは開催されます。
一緒にお会いできることを楽しみにしています」
Q Magazineが行ったダウドのインタビューによると、近年のフィッシュボーンはフィッシャーがすべてを仕切っており、ムーアとダウドは、その「独裁体制」のもとでは創造的にも、ビジネス的にも、これ以上はやっていくことはできないと考えたため、行動を起こしたようです。その結果、フィッシャーが脱退することになり、そしてこのフィッシャーの脱退が、事実上、キビーの脱退につながったとのこと。ダウドは「フィッシュボーンは3人で続けていくつもりです」と話しています。
【update:2024/04/30 11:07】
ジョン・ノーウッド・フィッシャーはSNSに反論を投稿。自身も、ウォルター・アダム・キビーIIも、ジョン・スチュワードも「辞めていない」と主張し、フィッシャーの考えではフィッシュボーンは現在、活動休止中だという。フィッシャーはさらに、ムーアらに対して法的措置を取っています。
以下、フィッシャーのSNSより
「俺はフィッシュボーンを辞めていない。ダーティー・ウォルト(※ウォルター・アダム・キビーII)もジョン・スチュワードもだ。アンジェロは、俺が最後通牒に同意しない限り、活動休止を求めた。俺は休止を選んだ。彼らはフィッシュボーンとしてライヴのブッキングを進めたが、プロモーターやタレントバイヤーたちは、ダーティー・ウォルト、ジョン・スチュワード、そして俺が参加すると信じていた」
フィッシャーはその後、商標権侵害を主張し、不特定の支払いと正式な和解を要求する弁護士からの停止命令書も投稿しています。