フリートウッド・マック(Fleetwood Mac)は2018年、
クラウデッド・ハウス(Crowded House)の
ニール・フィン(Neil Finn)が
リンジー・バッキンガム(Lindsey Buckingham)の後任としてバンドに加入することを発表しました。多くの人が驚いたサプライズでしたが、フィン本人も加入の打診に驚いたという。加入の経緯を英MOJO誌で振り返っています。
Q:フリートウッド・マックへの加入は驚きでしたか?
「びっくりしたよ。僕は60歳で、それまでも素晴らしく多様な音楽人生を送ってきたんだけど、ミックから電話がかかってきて、“リンジーが抜けたから一緒にやらないか?”と言われたんだ。僕は(フィンの息子)リアムと(2018年のアルバム)『Lightsleeper』を作ったばかりだったから、彼は僕がやらないかもしれないと思っていたけど、“やってみてよ”と言われたのでオーディションを受けたんだ」
Q:え?ニール・フィンがオーディション?
「僕が受けた唯一のオーディションだよ。ハワイに行って、ミックが1時間かけてオーディションじゃないって言っていたけど、オーディションだったよ。そう、オーディションを受けたんだ。それが正しいことなのか確信が持てず、かなり葛藤したけれど、僕はみんなことが好きだったし、歓迎もされたよ」
Q:リンジーと連絡を取ったことはありますか?
「いや、でもぜひ彼と食事をしたい。悪い感情はたくさんあるだろうけど、僕に対する悪い感情はないと思うし、彼は僕が作った音楽を以前から評価していたと思う。願わくば、大きな失望を乗り越えた後、“少なくとも、何かを持っている人が僕の曲を歌ってくれている”と思ってくれていたらいいんだけど」
Q:最近のフリートウッド・マックは誰が運営しているのですか?
「今は存在しない。僕がいた時はミックが旗を振っていた。彼はいつもそうだったし、心の拠り所なんだ。スティーヴィー(ニックス)はいろんな意味でリーダーなんだ。スティーヴィーはスティーヴィーのやりたいようにやりたいし、そうあるべきだと思っている。彼女はリンジーと一緒にバンドをやるのは耐えられなかったけど、それでもリンジーと同じようなやり方でやりたいと思っていた。(ハートブレイカーズのギタリストで、同じタイミングでフリートウッド・マックに加入した)マイク・キャンベルにとっては、かなり難しいことだったと思う。彼女は、僕と彼女の間のサウンドにとても満足していたけれど、マイクにはもっとリンジーのようになれとプレッシャーをかけていた。マイクのソロが続くと、スティーヴィーがタンバリンを弾き疲れてしまうこともあった。彼女は“リンジーは12小節しかやらないのに!”と言っていたよ」