ブルーノート・レコードの録音・蓄積のディスコグラファの第一人者。ジャズ・プロデューサー、ライター、歴史家、アーキビストとして半世紀にわたり、何千ものジャズの録音の蔵出しに尽力したマイケル・カスクーナ(Michael Cuscuna)が死去。ブルーノート・レコード発表。米ラジオ局WRTIによると、4月20日に米コネチカット州スタンフォードの自宅で亡くなりました。妻によると死因は癌で、約半年前から闘病していたという。75歳でした。
多作で献身的なアーキビストであったカスクーナは、プロデューサーとして2,600枚以上のアルバム・クレジットを持っており、その大部分はジャズで、そのほとんどがリイシューでした。アトランティック、モータウン、アリスタ・レコードなどでプロデューサーを務めましたが、特にブルーノート・レコードとの関係が深く、レーベルの膨大なアーカイヴを徹底的に調べ上げ、何百枚もの再発盤や新たに発見された楽曲のコレクションをプロデュースしました。ブルーノート・レコードは「彼の情熱と献身なくして、ブルーノート・レコードの今日の姿はあり得ませんでした」と声明で述べています。
以下、ブルーノート・レコードの声明より
「私たちの親愛なる友人であり、尊敬するプロデューサーであり、ブルーノートの歴史家であるマイケル・カスクーナが75歳で亡くなったという知らせに心を痛めています。ブルーノートのレガシーに対するマイケルの重要性はいくら強調してもしすぎることはありません。マイケルはブルーノートのレガシーを強固なものにするため、1970年代半ばから50年近くにわたり精力的に活動し続け、ブルーノートの金庫から数々の宝物を世に送り出しました。1980年代初頭のブルーノートの休眠期にも、彼は自身のモザイク・レコードからブルーノートのカタログのリイシューをリリースし続け、1985年にレーベルが再スタートした際には、ブルース・ランドヴァルのそばにいました。はっきり言って、マイケル・カスクーナの情熱と献身なくしてブルーノート・レコードの今日の姿はあり得ませんでした。安らかに...」