Satch/Vai / The Sea of Emotion, Pt. 1
ギタリストに音楽理論は本当に必要なのか? ギターレジェンド2人、
スティーヴ・ヴァイ(Steve Vai)と
ジョー・サトリアーニ(Joe Satriani)は、リック・ベアトが行った最近のインタビューの中で、音楽理論を学ぶべきか学ぶべきでないかについて話しています。
スティーヴ・ヴァイ:
「自分の楽器を深く理解するのと同じくらい、自分独自のクリエイティブなポイントを伝えることも必要だと思う。ボブ・ディランがスティーヴ・ヴァイのテクニックを必要としないようにね。そう、それは本当に個々の選択なんだ。
若者の中には、どれだけ知っておくべきか、何を知っているべきかについて、多くの懸念がある。音楽理論を学ぶべきか学ばないべきかではなく、それを君がやるかやらないかなんだ。それは個人的な欲求でなければならない。身につけるためには、本当に興味がなければならないからね。
僕の場合はなぜか深い興味があった。すべての構成要素を学びたかったし、理論も知りたかった。
僕はすぐに(理論を)学んだし、(理論は)すぐに身についた。今でもその情報を使って作曲している。ギターに関しては(最初は)応用がきかなかった。僕はブルース・スケールを知っていたけど、ジョーはそういう授業をやっていた。
彼は少し年上で、レッスンの間、その情報をギターに応用する方法を教えてくれた。僕はスケールを全部知っていたけど、指板が開いていなかったんだ。いつも言っているんだけど、興味があることなら、自分に必要なことを学んでいるはずなんだ。まあ、そうは言っても、基本的なことは学んでおいたほうがいいよ」
ジョー・サトリアーニ:
「僕は教えているとき、文章を書いたり、料理を作ったりすることに例えている。例えば、大工の見習いで、あるものを作ることになったとする。その家具を作るのに必要なすべての道具を知る必要があると思うかい? 知っておく必要があるよね。ドライバーやレンチだけでは、なかなかうまくいかないから。
もし君がシェフで、甘いものとしょっぱいものしか知らないなら、あまりうまくいかないだろう。もし君が詩人なら、そんなことは忘れていい。大事なのは表現と語彙なんだ」
サトリアーニはこれまでの指導経験から、生徒がルールという概念を敬遠する傾向があることを学びました。だからこそ、違う方法で知識を伝えようとしました。
「指導していてすぐに気づいたのは、“これがルールだ”と言うと、生徒の心の中の扉はすでに閉じてしまうということだった。だから僕は“ルールではない、ただの因果関係だ。この音を弾けば、こういう反応が返ってくるかもしれない。違う反応を求めるなら、違う音を弾いた方がいい。どっちを弾く? どの音が悲しい音なのか、どうやってわかると思う?ちょっと悲しい音は?憂鬱な音は?ハッピーだけど有頂天じゃない音は?”と話していたんだ」