ジョン・オーツ(John Oates)は米ローリング・ストーン誌の新しいインタビューの中で、
ホール&オーツ(Hall and Oates)はもう終わったと語り、「もう前に進んでいる」と話しています。
「ダリル(ホール)に同じ質問をしてもいいよ」と話し、とにかくソロ・キャリアに集中したいという気持ちがあったそうで「僕としては、もう前に進んでいる。クリエイティヴな人生を再出発した気分だよ」と話しています。
2023年11月には、ホールがオーツに対して訴訟を起こしました。ホールは、オーツが2人のジョイントベンチャーの株をプライマリー・ウェーブ社に売却することは2人の事業契約の条件に違反するとして、それを阻止しようとしました。ホールは、オーツの行動を「究極のビジネス上の裏切り」と呼びましたが、オーツはホールの告発に「深く傷ついた」と述べていました。
なぜオーツはホール&オーツが終わったと考えているのでしょうか?
オーツは、パンデミックによって強制的に活動休止を余儀なくされたことで物事を見直すようになったと話しています。
「パンデミックの間、自家用飛行機はもう必要なかった。アリーナ・ライヴも、アコースティック・ライヴさえもなくなった。おかげで一歩引く機会を得た。物事を見直すチャンスだった。妻と僕は、恩返しをする時が来たと思った。 Feeding Americaのためにオーツ・ソング・フェストを始め、35万世帯に食事を提供した。それから、男性の健康運動であるMovemberをやるように頼まれた。大所帯なバンドと大掛かりなプロダクションでステージに出るモードから抜け出したんだよ」
その結果、オーツは毎晩何万人もの観客の前で、昔からのヒット曲を披露する必要性を感じなくなったという。
「人々が大ヒット曲を聴きたがるのは理解できる。それらの曲は永遠に生き続けるだろう。でも、僕はこの曲を“名曲ファイル”に収めたかったんだ。(他の往年の名曲と共に聴くことで)70年代から80年代にかけて盛り上がっていた頃のように、最高の状態で聴いてもらいたかった。あの時こそ、これらの曲が本当に共鳴した時なんだ。でも、それを演奏し続けることは、僕にとってはもう面白くなかった。他のことをやりたかったんだ」
ホールがオーツを訴えた時、ホールはトッド・ラングレンとのツアーの日程と重なっていました。ホールは訴訟書類に「ジョン・オーツが私に最も損害を与えるために、無許可取引のタイミングを(このに時期に)計ったと信じています」と書いていました。
オーツはこの告発を否定し、こう話しています。
「彼がツアーに出ることさえ知らなかった。僕はそれとは何の関係もない。彼がそう受け止めたのなら、そう受け止めたということだ。でも、本当に正直に言うと、僕はソーシャルメディアで彼をフォローしていない。実際、彼が何をしているのかも知らない。彼が元気で、人生を楽しんでいることを願うが、それは僕の人生の一部ではない」
オーツは長年のパートナーとの仲直りについて「いつでもオープンだ」と語っています。
「ダリル・ホールは素晴らしい人だよ。彼は偉大なソングライターのひとりであり、間違いなく偉大なシンガーのひとりだ。彼について否定的なことは決して言わない。しかし、僕たちの人生には別の戦略があり、私生活だけでなくビジネス生活にも別の戦略がある。それはそれでいい。僕たちは年寄りだ。やりたいことを何でもやらせてもらう資格がある」
それでも彼は、2人が再び一緒に仕事をすることは考えていないという。「まったくわからない。僕にはそれが見えない。本当にそう思う。でも人生は面白い。何が起きるかわからないからね」