ギター仙人
ウリ・ジョン・ロート(Uli Jon Roth)は『Mike Nelson Show』の新しいインタビューの中で、なぜ他の楽器ではなくギターを手にしたのかと尋ねられています。また
ジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)が自分の演奏においてどれだけ重要だったのかについても尋ねられています。
■なぜ他の楽器ではなくギターを手にしたのか?
「そうしなければならなかった。運命だったんだ。私は、ある程度の年齢になると、音楽に囲まれていた。近所の友達がバンドをやっていて、よく一緒にドライブしていたから、その一員になりたいと思っていた。そして音楽に引き込まれていった。演奏する前からビートルズのファンだったが、それから、本物の楽器に触れるようになると、もうとまらなかった。ギターを弾き始めたら、すぐに惹きつけられた。とても簡単に覚えられた。そして数ヵ月後には、最初のライヴをやった。それは覚えている。(ギター演奏は)まるですでに知っていたかのように覚えた。そんな感じだった。当時は家庭教師もいないし、YouTubeもなかった。自分で考えなければならなかった。レコードを聴いてエリック・クラプトンはこれをどう弾くんだろう?とかね。学校から帰ると、レコードに合わせて演奏していたから、近所の人はイライラしていただろうね」
■ジミ・ヘンドリックスは自分の演奏においてどれだけ重要だったのか?
「それは少し後のことだね。ジミ・ヘンドリックスから始めたわけじゃない。最初はブルース、(ジョン・メイオール&)ブルースブレイカーズ、エリック・クラプトン、クリームから始めた。ジミ・ヘンドリックスはもう少し後だったが、その後は何年にもわたって彼に影響を受けた。彼からすべてを学んだ。リズム・プレイもそうだし、彼の音楽的メッセージに魅了されていたので、夢中になってプレイした。彼の演奏にはギター演奏以上のものがあるといつも感じていた。そこに一番惹かれた。そして、それは他のプレイヤーでは聴けなかったものだった。他のプレイヤーのほとんどはただクールな音楽を演奏していたが、ヘンドリックスには常に宇宙的な要素があった。子供の頃、14歳になったばかりか、よく覚えていないが、69年1月にハンブルグで彼のコンサートを見た、まさに衝撃的だった。その音はまるで超空間から響いてくるようだった。ギターの音はまるで宇宙から来た超人のようだった。あのサウンドは当時、まったく新しいものだった。誰もあんな音は出せなかった。あんな音を出すギタリストは他にいなかった。私はそれを吸収し、その音を求めた。今でも覚えています」