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ニルヴァーナ『Nevermind』収録曲「Something In The Way」の歌詞に影響を与えた橋が老朽化 解体の可能性も

2024/04/07 20:39掲載
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Young Street Bridge - Aberdeen, Washington.
Young Street Bridge - Aberdeen, Washington.
ニルヴァーナ(Nirvana)『Nevermind』の収録曲「Something In The Way」の歌詞に影響を与えた橋が「老朽化と状態の悪化」により、解体の可能性があるという。市は現在、専用サイトを開設して、この橋をどうするのかについて3つの案を提示しています。

「Something In The Way」の歌詞に影響を与えた橋は、カート・コバーン(Kurt Cobain)の出身地ワシントン州アバディーンにあるヤング・ストリート橋。

この曲はかつて、カートがホームレスだった頃にこの橋の下で寝泊まりしていたという説がありましたが、2001年に出版されたカートの伝記『Heavier Than Heaven』の中でカートの家族やクリス・ノヴォセリックが否定。ノヴォセリックがそこには長時間滞在することは不可能だったと語っています。

カート自身は、この曲が必ずしも自伝的なものではないことを示唆する発言を生前していました。ニルヴァーナの伝記作家であるマイケル・アゼラッドに「もし自分が橋の下に住んでいて、エイズで死にそうだったら、もし自分が病気で動けなくなって、完全に路上生活者だったら。というような一種のファンタジーだった」と語ったことがありました。

このヤング・ストリート橋は、1956年に建設されました。橋はカートのファンにとって一種の記念碑のような存在となり、現在では壁には追悼の言葉やニルヴァーナ関連の落書きが重ねられています。

しかし、アバディーン市がこのプロジェクトのために作成したウェブサイトで説明されているように、橋は「老朽化と状態の悪化」のため、なにかしらの対策が必要な状況です。

現在、アバディーン市は、連邦政府から2300万ドルの資金援助を受けて、橋をどうするかについて3つの提案をしています

1つ目は、橋の修復と再生。つまり「新しい橋は作らない」。

2つ目は、橋の一部を残し、他の部分を取り替えるというもの。

3つ目は、橋を完全に取り替えるというもの。

今後、さまざまな案を議論するための公開会議が開催され、最終案は6月に発表される予定です。市は、何が選ばれても、最終的な結果は「カート・コバーンの重要性を考慮したもの」になると保証しています。



■専用サイト
https://naberdeenbridge.participate.online/