Steve Vai and Robert Fripp
スティーヴ・ヴァイ(Steve Vai)は、1980年代の
キング・クリムゾン(King Crimson)を演奏する新しいバンド、
BEATに参加しますが、新しいインタビューの中で、クリムゾンのギター・パートに挑む最大の難関を挙げ、
ロバート・フリップ(Robert Fripp)のプレイの特徴を説明しています。また自身のSNSアカウントでフリップとの最新2ショット写真を公開しています。
BEATは、
エイドリアン・ブリュー(Adrian Belew)、
トニー・レヴィン(Tony Levin)、
スティーヴ・ヴァイ(Steve Vai)、
トゥール(Tool)の
ダニー・ケアリー(Danny Carey)が組んだバンドで、ツアーでは1980年代のキング・クリムゾンのアルバム3枚、『Discipline』、『Beat』、『Three Of A Perfect Pair』の楽曲を演奏します。
リック・ベアトはBEATの4人にインタビューをしました。その中で、ヴァイはクリムゾンの巨大なギター・レガシーと、それにどのように取り組むつもりなのかについて、いくつかの考えを語っています。
「複雑であるための複雑なものは決して面白くない。保持力を失ってしまう。でもロバートのものは、不思議なことにギターに見事にフィットするんだ。フランク(ザッパ)と一緒にいたとき、僕はギターにはふさわしくないコンポーズの音をすべて選び出すようなピッキング・スタイルを採用していた。でも、ロバートのものは見事にフィットする。
ギターのオーケストレーションのようだ。その演奏方法は彼独特のものだ。練習していくうちに、できるようになると思う。でもロバートのギター・プレイは容赦がないんだよ。やさしくなることはない。どうやったらそうできるのかわからない。彼は普通とは違うんだ。彼のタイミング感覚、彼のセンス...本当のポリリズムはないけど、すべてポリメトリックなんだ。
僕はそれが醸し出す雰囲気が大好き。しっかりとした雰囲気を持っていて、その上に美しいメロディーが乗ってくると、リビングルームにいるような気分になる。つまり、とても美しくて親しみやすいんだよ。
(キング・クリムゾンの)ソングブックがあるのはラッキーだよ。彼らの音色はとても似ているし、1/8音符のように変化するから、(すべてを)聴き取ることはできない。ロバートは13分音符で何か演奏するかと思えば、12分音符で1小節演奏したりする。幸運を祈るばかりだよ! 今はまだそれを見て、指を通しただけなんだ。これから気合を入れてやっていくつもりだよ。幸運なことに、本を持っているしね。それに、そういうポリメトリックのセンスはかなりあると思うから」
ヴァイはSNSにフリップとの最新2ショット写真をメッセージと共に投稿しています。
「(前半省略)僕はこの人を心から尊敬し、敬服している。1969年以来、彼の卓越した音楽的頭脳は2度にわたって音楽ジャンルを再発明した。彼の激しく鍛錬された唯一無二なギターテクニックは、彼以外には触れることのできないものであり、驚異的だ。
僕たちはBEATについて楽しくおしゃべりをした。彼がBEATを承認し、名前まで提案してくれたことを知って、僕は安心し、興奮した。
僕がバンドに参加すると聞いたとき、彼はどう思ったかと尋ねると、“私のギター・パートを弾けるのは君だけだ”と答えてくれた。ロバートのギターパートを彼のように演奏できる人はいないと理解しているから、僕は珍しく言葉を失ってしまったよ」