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グランジ・ギターの起源はブライアン・メイ? ヌーノ・ベッテンコートはブライアンとグランジの関係について語る

2024/03/29 13:26掲載
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Nuno Bettencourt and Brian May
Nuno Bettencourt and Brian May
グランジ・ギターの起源はクイーンのブライアン・メイ? エクストリームのヌーノ・ベッテンコート(Nuno Bettencourt)ブライアン・メイ(Brian May)とグランジの関係について語っています。

90年代初頭のシアトル・シーン、通称グランジのギタリストたちに大きな影響を与えた人物としてしばしば称賛されるのが、ブラック・サバスのトニー・アイオミです。

しかし、ヌーノは、リック・ベアトが行った新しいインタビューの中で、アイオミの作品よりもブライアン・メイの作品にグランジ・サウンドを見出すことができると主張しています。

クイーンの1975年アルバム『A Night at the Opera(邦題:オペラ座の夜)』のオープニングを振り返り、ヌーノはこう語っています。

「僕にとって、ブライアン・メイのソロで最もラウドなのはアルバム『A Night at the Opera』なんだ。それ以前にもたくさんの曲があるけど、あのアルバム、特に“Death on Two Legs”だね。この曲がはじまり、彼がリフを弾いている。(グランジのようなギターを)聴いたのは初めてだと思う。シアトル、アリス・イン・チェインズのサウンドは、彼がこのリフを弾いたときに生まれたような気がするんだ。彼は完全にチューニングを落としている。ここで何が起こっているんだ? 今まで誰も聴いたことがなかったんだ」

リック・ベアトも同意見のようで、次のように述べています。

「とても興味深い。ブライアン・メイとシアトルのサウンドはとても似ていると思う。“The Prophet's Song”のドロップ・チューニング...。あそこでのブライアンのギター・パートはとてもいい。それを聴くと、シアトル・サウンドに似ている」

ヌーノはこう付け加えました。

「人々はいつもトニー・アイオミをグランジのゴッドファーザーとみなしている。でも、申し訳ないけど、それは無難なもので、もっと深いところにあるんだよ。キングスXやサウンドガーデンの曲でさえそうだ。ブライアンはデチューンをしていたのに、誰もそれを話題にしなかった。“Death on Two Legs”や“Fat Bottomed Girls”を聴いてみてくれ」

リックは「あれはグランジだ!」と付け加えています。

「Death on Two Legs」とそのソロに話を戻すと、ヌーノはこう締めくくっています。

「あのソロを聴いてみてくれ。(米国を代表するトラック)マック・トラックが走り出すような音だ...。何が起こっているのかわからない。まるでマック・トラックがスタジオまで走ってきたみたいだ。信じられないよ」







●インタビュー