Pete Townshend (Image credit: Chris Morphet/Redferns)
ザ・フー(The Who) の
ピート・タウンゼント(Pete Townshend) は、ライヴ中にギターを叩き壊してきましたが、なぜギター・スマッシャーになったのか? 米TV番組『The Tonight Show Starring Jimmy Fallon』のインタビューの中で、自身とギターとの関係について話しています。
「初めて本当に良いギターを手にした若い子たちは、そのギターに恋をしてしまう。俺にはそれがなかった」
Q:たくさん壊してきましたね。
「あるとき、こう思ったんだよ。“このままギターを壊し続けるわけにはいかない。この楽器が大好きなんだ。バカバカしくなってきた”」
Q:いや、そんなことはないですよ。1日に2公演のライヴをあったらどうするんですか?
「接着剤で直していたよ。
俺らが初めてニューヨークに来た時、『Murray The K Show』(1967年)というのをやったんだが、1日に4公演やるんだ。ギターは1本しか持っていなかったから、1日に4回も壊して直さなければならなかった。結局、ギターというより接着剤と弦だった。
俺は謝罪するつもりはない。そうすべきだが、そうしない。多くの人が初めて楽器を買うとき苦労して、楽器との関係を築いていくが、俺にはそれがなかった。なぜそうなったのか、自分でもよくわからない。
あの頃の子供はみんなエルヴィス・プレスリーになりたがっていて、みんな安物のギターを欲しがっていた。正直言って、ゴミみたいなギターだった。祖母がクリスマスプレゼントに買ってくれるようなギターは弾けないものだった。
父はプロのミュージシャンで、クラリネットとサックス奏者だった。父に“お父さん、僕の最初のギターを買ってよ”と言ったが、父からは“いや、おばあちゃんが最初のギターを買ってあげたいって言ってるんだよ”と言われた。祖母は、俺たちが住んでいたイーリングのギリシャ・レストランでギターを買ってくれたんだ(笑)。弦が張られた木の塊が神聖なものだなんて言わせない。俺にとってはね」
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