ビリー・アイドル(Billy Idol) は、1983年アルバム『Rebel Yell(邦題:反逆のアイドル)』にローズ・ロイス「Love Don't Live Here Anymore」のカヴァーを収録する予定でしたが、マドンナがこの曲をカヴァーしたことを知り、自らお蔵入りにしたという。それから40年、『Rebel Yell』の40周年記念エクスパンデッド・エディションにて、このカヴァーが日の目を見ることになりました。このカヴァーについての逸話をアニメーション化した映像が新たに公開されています。
uDiscover Musicのアニメーション・ビデオ・シリーズ「Beyond The Bus」の最新エピソードとして公開されたものです。
アイドルはこう始めています
「俺らはニューヨークのエレクトリック・レディ・スタジオにいた。ここでアルバム『Rebel Yell』に収録されている曲をたくさん作ったんだ。スティーヴ・スティーヴンスはコントロール・ルームにいた。彼はいつも、ニューヨーク・エンパイア・ステートのスタックヒールを履いて、オゾンを拷問するような髪型で立っていた。俺はその隣に、ボグブラシで髪を整えた姿で立っていた」
スティーヴンス:
「僕はチビなんだ。ヒールを履いた方がいいんだ。それに、君のお尻がきれいに見えからね」
アイドル:
「俺はいつも、みんなが期待していないような曲をカヴァーしたいと思っている。ローズ・ロイスの“Love Don't Live Here Anymore”を覚えていた。なぜかわからないけど、この曲を使って何か劇的に違うことをして、自分のものにしたいと思ったんだ」
いくつかのアイデアに取り組んだ後、彼らは悪い知らせを受けました。
アイドル:
「レコード会社の人がスタジオに入ってきて、“マドンナが Love Don't Live Here Anymoreをカヴァーしているんだって”と言っていた」
アイドルの反応は「マジか?」だったという。スティーヴンスは「マドンナに自分の赤ちゃんを盗まれることほど、酔いが醒めることはない」と付け加えています。
アイドル:
「それで、残念ながらお蔵入りにすることにしたんだ。『Rebel Yell』を再リリースすることになった時、スティーヴに“(Love Don't Live Here Anymoreのカヴァーを)複数のテイクをやったと思うけど?”と言ったんだ」
スティーヴンスは知りませんでしたが、結局、2人が基本的にフル・レコーディングをしていたが判明しました。スティーヴンスは今回、このヴァージョンの最後に少しギターを加えました。
アイドルはその後、彼のヴァージョンをマドンナのヴァージョンと比較し、彼女がオリジナルに忠実であるのに対し、彼は自分のヴァージョンはこの曲をロック・ソングに変えたと指摘しています。
「本当にコーラスを叫び始めたんだ。ムカついて動揺していたんだと思う。素晴らしい出来になったよ!」
このエディションは4月26日発売。CD2枚組、アナログレコード2枚組、デジタルでリリースされます。
■アニメーション映像
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■ローズ・ロイス「Love Don't Live Here Anymore」のカヴァー
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