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ジョー・サトリアーニとスティーヴ・ヴァイのコラボ曲は3部作 2人が10代の頃に一緒にジャムっていた時の音源を元にした曲も

2024/03/27 12:41掲載
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Satch/Vai / The Sea of Emotion, Pt. 1
Satch/Vai / The Sea of Emotion, Pt. 1
ジョー・サトリアーニ(Joe Satriani)スティーヴ・ヴァイ(Steve Vai)のコラボレーション曲「The Sea of Emotion」は3部作で、パート3は2人が10代の頃に一緒にジャムっていた時の音源を元にした曲だという。サトリアーニが『Masters of Shred』のインタビューの中で、今回のコラボレーション曲について話しています。

サトリアーニは、かつての教え子であり、長年の友人であり、G3のコラボレーターでもあるヴァイと、3月末より初のジョイント・ツアー“サッチ/ヴァイ(Satch/Vai)”を行っています。また、2人はこれにあわせて、初のコラボレーション曲をリリースすることを発表。第1弾の「The Sea of Emotion, Pt. 1」は日本時間3月29日(金)深夜25時にミュージックビデオが公開されます。

サトリアーニはインタビューの中で、このコラボレーション曲が3部作になることを明かし、最初の2つはサトリアーニが作曲し、最後のパート3はサトリアーニが長い間忘れていた古いテープの録音を元にヴァイが作曲しました。

「スティーヴはよく僕の家にレッスンに来ていた。僕は古いオープンリールのテープ・レコーダーを持っていたんだけど、たまに一緒にジャムっているところを録音して、彼に自分がどんな音をしているのかを聴けるようにして、先生のように批評していたんだ。

それで、ある曲に取りかかった時、20分くらい録音した。そのテープを彼に渡して、それ以後そのテープのことを考えたことはなかった」

それから約50年後。そのテープが再浮上し、修復され、2人のコラボレーション曲「The Sea of Emotion」の3部作を完成させる曲に使用されることになりました。

「スティーヴはテープを保管していたんだ。彼はそれを転送して、きれいにして、すべてデジタル化して、まだ持っていたんだよ。パート3の冒頭は、実は僕らがまだ子供だった頃に一緒に演奏していた時の録音で、それを元に彼が曲を作ったんだ。それこそが、僕らが世界に解き放とうとしているものなんだ」

サトリアーニは、彼とヴァイが「The Sea of Emotion」3部作を作るに至った経緯についても説明しています。

「The Sea of Emotion」は、ロングアイランドの高校生がたむろして悩みを共有する場所についての曲だという。

「ラシュモア中学校の体育館を出てすぐ近くにある駐車場の上に座って下を見下ろすとね、子供たちが夜遅くに行ける本当に美しい場所だったんだ。パーティーか何かの後の午前3時、みんなそこに座ってこの光景を眺めていた。やがて、僕たちはそこにたむろするようになって、みんな自分を表現するようになった。周りに誰もいなかったからかも知れないけど、ティーンエイジャーたちはようやく警戒を解いたんだ。

僕たちはそこを“The Sea of Emotion(感情の海)”と名づけた。そこでは、自分が考えていることや悩んでいることを何でも吐き出すことができたからね。僕はスティーヴをそこに連れて行き、彼にそこを紹介したんだ」

■「The Sea of Emotion, Pt. 1」ミュージックビデオ



■インタビュー