「ツアーが終わると、みんなそれぞれに、リフのアイデアや曲のアイデア、メロディのアイデアを書き留めている。彼も同じで、俺とグレンとロブ(ハルフォード)が一緒の部屋にいるときは、お互いにアイデアを出し合って、それを聴くんだ。グレンは“Sons Of Thunder”、“Escape From Reality”、“Vicious Circle”など、より発展させたアイデアをいくつか持っていたから、それらに取り組んだんだ。その点では(これまでと)何も変わらなかった。彼はスタジオで時間をかけて自分の出したアイデアを演奏することができた。もしグレンがその日に演奏できなかったら、俺を通してそれを表現して、俺たちはそれを練り直すことをしていた。
グレンの影響はソロだけではない。“Sons Of Thunder”や“Vicious Circle”にはソロがあるけど、それだけじゃないんだ。さっきも言ったように、音楽的なちょっとしたひねりとか...雰囲気とかね。K・K・ダウニングとグレン・ティプトンの曲やソロを13年間も親密なレベルでプレイしていれば、それが自分のDNAの一部にならないわけがない。俺の演奏の中にもグレンからのものがあるし、俺がこの13年間に彼から学んだこともある。“Panic Attack”では、俺のレパートリーにはなかったスウィープ・ピッキングがある。“Painkiller”のような曲を親密なレベルで演奏することがレパートリーの一部となり、それがこのアルバムに反映されているんだ。彼の曲作りのアイデアや曲、ソロは彼自身によるものだけでなく、それは俺の演奏の中にも入っているんだよ。そういう意味で、彼は俺のDNAに染み込んでいるんだ。もちろんKen(K.K.)もそうだし、ザック(ワイルド)やマイケル・シェンカーといった人たちもそうだよ。(グレンの)影響も誇張しすぎることはないと思う」