ヒューマン・リーグ(The Human League)のヒット曲「Don't You Want Me(邦題:愛の残り火)」。フロントマンの
フィリップ・オーキー(Philip Oakey)によると、この曲はトイレで安物のマイクでレコーディングされたという。WA Todayのインタビューの中で、この曲の誕生について話しています。
オーキーは、トイレを選んだのは、シェフィールドのスタジオの中で最も音響効果が良かったからだと語っています。
「あるとき、ヘッドホンをつけてレコーディングしていたら、プロデューサーのマーティン・ラッシェントから指示されたエンジニアが上から飛び降りてきて僕を怖がらせようとしたこともあった。僕の後ろでは誰かがトイレの水を流し続けていた。マーティンはね、アーティストたちにたくさんの冗談をやっていたんだ。この曲はトイレでShure SM58という安物のマイクを使って録音したんだ。でも不満はないよ」
ヒューマン・リーグは長く活動していますが、オーキーは同じインタビューの中で「僕らはミュージシャンじゃない」と話しています。
「僕らはミュージシャンじゃない。トレーニングを受けたことはない。これまでやってきたことすべてに対して常にラッキーだと思うことで、なんとかバンドを続けてこられた。僕はこのグループの中で最高のソングライターだったことはない。このグループで最高のシンガーだったこともない。僕はフロントマンでも何でもないので、ただベストを尽くして、あとの部分を観客が埋めてくれることを願うだけなんだよ」