Greg Leon (Image credit: Marcus Tate)
ミック・マーズは初日から
モトリー・クルー(Mötley Crüe)のギタリストではなく、結成時のギタリストはグレッグ・レオンでした。米Guitar Worldの最近のインタビューで、結成時のモトリー・クルーと、自身がなぜバンドを辞めたのかについて話しています。
「俺はスイート19(Suite 19)というバンドにいたんだ。ある時、ファンだった痩せたガキがうろつき始めて、俺にちょっかいを出してきた。彼は俺たちのライヴに全部顔を出していたんだけど、ある時、彼は“俺はドラマーなんだ”と言っていた。その後すぐにドラマーが辞めてしまったので、その子、トミー(リー)に会って“ドラマーが必要なんだ。一緒にジャムらないか?”と言ったんだよ。それで一緒にやってみたら、すごくよかった。あの子はすべての曲を知っていたし、すぐに溶け込めたよ」
これが2人の関係の始まりでした。しかし、レオンはクワイエット・ライオットやドッケンのツアーに参加するため、トミーと別れます。
「ランディがオジー(オズボーン)と一緒にプレイするために去った後、俺はクワイエット・ライオットにランディ・ローズの後任としてオファーを受けたんだ。トミーはひどく怒っていたよ。彼や彼の家族は俺に会いたがらなかったし、話もしなかった。仲のいい友達だったのが、まったく話さなくなった。俺はトミーにとって死んだようなものだった。だから俺は言ったんだ、”いいか、トミー、俺は自分の名を上げたいんだ。この件が終わったら戻ってきて君を捕まえるよ”とね。'
(クワイエット・ライオットのヴォーカリストの)ケヴィン・ダブロウは一緒に仕事をするのが不可能だった。そのあと、ジョージ・リンチが現れる前のドン・ドッケンから何度も電話がかかってきて、バンドに入らないかと誘われたんだ。それでヨーロッパで何回か演奏した。でも、レーベルはニュー・ウェーブ・バンドがいいと言い続けて、俺たちがやっていることに興味を示さなかった。ドッケンには興味がないって言うレーベルにうんざりしていたから、トミーに連絡してモトリー・クルーを一緒に結成したんだよ」
トミーはこの頃、ニッキー・シックスのスタイルに惚れ込んでいましたが、一方レオンはシックスの演奏はまだ十分ではないと主張しました。
「俺らはベースプレイヤーを探していて、ある夜、スターウッドに行った。ニッキーのバンド、ロンドンがお別れライヴをやっていた。ニッキーの印象は全然良くなかった。彼はひどかった。一緒にいるうちに、なぜかわからないが、トミーはニッキーのことがとても気に入っていた。トミーは彼のことを“こいつを獲るべきだ”と言っていた。でも俺は、ニッキーはすでに2回もオーディションを受けたんだから、手を引くべきだと思っていた。俺はトミーに言った。“彼は素晴らしい。ステージでは素晴らしい。でもベースは全然弾けないんだ”とね。
俺はレインボーやディープ・パープル、ハンブル・パイのような偉大なバンドを結成したいと思っていた。ニッキー・シックスには能力がなかった。だから俺はトミーに“彼が君が望む男なら、俺は出て行くよ”と言った。ニッキーには俺が思い描いていることを音楽的に実行することができなかった。彼がやっていたのは4分音符と8分音符だけだった。でもトミーは彼を気に入っていて、話しているうちに意気投合していた。だから、俺はもう一度言ったんだ。“いいか、トミー。俺は彼とは演奏しない。好きなようにすればいいが、俺はやらない。彼は俺には音楽的に不十分なんだ”とね。
ニッキー・シックスとは一緒に演奏したことはない。トミーとは何度も一緒に演奏したけど、ニッキーが加入すると、俺はすぐにやめた。でも、最初の頃はギタリストもシンガーも見つからなかったから、彼らは何度も俺を呼んだ。でも俺は断ったよ。その後、ミック(マーズ)とヴィンス(ニール)に出会い、彼らは動き出したんだ。
俺は、自分がギターを弾けば何とかなると思っていた。ニッキーのような男に足を引っ張られたくなかった。ロンドンは何度も見ていたし、もう関わりたくないと思ったんだ」