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イーグルス「Hotel California」歌詞裁判 突然の棄却、判事はドン・ヘンリーが検察官を「操った」と指摘

2024/03/07 11:54掲載
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Eagles / Hotel California
Eagles / Hotel California
イーグルス(Eagles)の名曲「Hotel California」の手書きの歌詞をめぐる裁判が、突然打ち切られました。判事は、ドン・ヘンリー(Don Henley)とイーグルスのマネージャーが証拠を隠すことで検察官を「操った」と結論づけた後、歌詞を所持・販売した共謀罪に問われていた3人の男に対する訴訟を突然棄却しました。

この裁判ではドン・ヘンリーは1970年代後半に「Hotel California」などイーグルスの名曲の手書きの歌詞などが盗まれたと主張。<ロックの殿堂>の元キュレーターを含む3人の男が、この手書きの歌詞を、盗まれたものだと知りながら所有し、権利を持たずに販売しようとした共謀の罪に問われていました。

起訴状によると、ヘンリー側は、「Hotel California」「Life in the Fast Lane」「New Kid In Town」の歌詞を含む80ページ以上のヘンリーの書類が、バンドの伝記を書くために雇われた作家エド・サンダースによって1970年代後半に盗まれたと主張していました。サンダースは70年代後半から80年代前半にかけて、出版されることのなかったイーグルスの伝記を執筆していました。

その後、2005年にサンダースはこの書類を希少本ディーラーのグレン・ホロウィッツに売り、ホロヴィッツはそれを、<ロックの殿堂>の元キュレーターであるクレイグ・インシアルディと、記念品販売業者のエドワード・コシンスキーに売却しました。コシンスキーはビジネスとして2012年にいくつかのページをオークションに出品しました。

AP通信や米ビルボードによると、3月6日に行われた審問で、カーティス・ファーバー判事は、ヘンリーが最近、6,000ページ以上のメールとその他のメモを提出したことを明らかにし、それはサンダースがヘンリーの歌詞を合法的に入手したという弁護側の主張に信憑性を与えるものであると述べています。この資料は以前、弁護士と依頼人の間の秘匿特権により非公開とされていたものでした。

判事は「(ヘンリーと長年のイーグルスのマネージャーであるアーヴィング・アゾフと)彼らの弁護士が、歌詞シートが盗まれたという彼らの立場に不利になると思われる情報を不明瞭にし、隠すために特権を利用したことは、今や明らかである。遅きに失したとはいえ、検察が誰かの個人的利益のために自らや法廷がこれ以上操られることを拒否したことを称賛します。ブラッグ地方検事と検察チームは、謙虚に自分の誤りを認め、告訴を却下する動きに最高レベルの誠実さを示しています。私は感銘を受けました」と述べています。

訴訟の棄却後、ヘンリーの弁護人ダン・ペトロチェリはAP通信に対し、「この事件の被害者であるヘンリー氏は、この不当な結果によって再び犠牲になってしまった。彼は民事裁判ですべての権利を追求するつもりです」とコメントしています。