ブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)は約40年前、ストライキ中のイギリスの炭鉱労働者に多額の寄付をしていたことが明らかに。英BBCが報じています。
1984年から1985年にかけて、イギリスでは炭鉱の大幅な合理化案に反対する全国炭鉱組合による大規模なストライキが行われました。
スプリングスティーンは1985年にイングランド北東部ニューカッスルでコンサートを行った際、当時、炭鉱労働者の支援グループを運営していたジュリアナ・ヘロンとその友人のアン・サディックを無料で招待しました。2人はまさか自分たちがスターに会えるとは思っていませんでしたが、スプリングスティーンは2人を楽屋に招き、小切手を渡しています。金額は20,000ドル。当時は1ドル225円ほどでしたので、およそ450万円です。
「彼はただ“炭鉱労働者が地域社会のためにしていることを心から応援しています。この小切手を贈りたいと思います”と言っただけでした。私たちは金額は見ていませんでした。席に戻るとアンが小切手をみて“2万ドルよ”と言いました」
ヘロンと元炭鉱労働者の夫ボブは、今でも自宅に小切手のレプリカを飾っています。
スプリングスティーンは当時、このことを公にすることを求めておらず、また今回のBBCからのコメント要請にも応じませんでした。
ヘロンはスプリングスティーンのことを称賛し、こう話しています。
「しなければならない理由はなかったのに、彼は心からそれをやりました。彼は炭鉱労働者の家族を支援するためにやったんです。公にすることなく、とても控えめでした。彼が炭鉱労働者たちをどれだけ助けたか、みんな気づいていないと思います。ダラム地域とノーサンバーランドに大きな変化をもたらしました」