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スティーヴィー・レイ・ヴォーンと親交 “オースティン・ブルースのゴッドファーザー”W.C.クラーク死去

2024/03/05 15:50掲載
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W.C. Clark in May 2023 (Photo by Jana Birchum)
W.C. Clark in May 2023 (Photo by Jana Birchum)
スティーヴィー・レイ・ヴォーン(Stevie Ray Vaughan)がデビュー前に活動をともにしていたことでも知られる、“オースティン・ブルースのゴッドファーザー”ことW.C.クラーク(W.C. Clark)が死去。84歳でした。

訃報は、音楽史家でオースティン・クロニクルの元コラムニスト、マイケル・コーコランが最初に伝えました。マイケルはクラークのマネージャーからの話として、クラークは3月2日の朝、テキサス州カイルの病院で亡くなったこと、また死因は特定されていませんが、医師が癌を発見して数日後に亡くなったことを伝えています。

W.C.クラークの最後のライヴは2月20日に行われたという。

W.C.クラークはオースティン出身。幼い頃にギターを学んだ彼は、16歳の時に初めてライヴを行い、そこでテキサス・ブルースの伝説的なブルースマン、T.D.ベルと出会う。その後、ベルのバンドであるキャデラックズをはじめ、ジョー・テックス、ジミー・ヴォーンのバンド、サザン・フィーリングなどで活躍した。

70年代初頭に、当時まだ10代だったスティーヴィー・レイ・ヴォーンと出会う。一時、機械整備工として働いていたクラークだが、1975年、スティーヴィー・レイが結成したトリプル・スレット・レヴューにベーシストとして参加した。

70年代末にバンドから脱退したクラークは自身のバンド、W.C.クラーク・ブルース・レヴューを結成。1987年には初のレコーディング作品『Something for Everybody』をリリースした。以降、計8枚のアルバムをリリースした。

クラークは、スティーヴィー・レイやジミー・ヴォーンと共に、オースティンの名だたるプレイヤーたちの影響力のあるメンターであり、多くのミュージシャンを育てた。

オースティン・ミュージックの殿堂入りを果たしたクラークは、オースティン・ミュージック・アワードのベスト・ソウル賞とベスト・ブルース賞も受賞した。