1億9000万年前のジュラ紀に生息していた海産の虫の新種に
アリス・クーパー(Alice Cooper)にちなんだ名前が付けられています。
名前は「Serpula alicecooperi」で、デンマークのアマチュアの地質学者Mette Hoftstedtが発見しました。触手の冠を持ち、捕食者を避けるために身を隠すことができる保護チューブを持つ海産の虫と説明されています。
Hoftstedtはこの化石をデンマークのボーンホルム島で発見し、デンマーク自然史博物館やプラハ自然史博物館などの研究者によって調査されました。
調査を担当したひとつ、デンマークにあるジオミュージアム・ファックスのJesper Milanは、プレスリリースでこう話しています。
「この化石を調査したところ、未知の海洋多毛類ワームの新種であることがすぐにわかりました。
古生物学者であると同時に、メタルやロック音楽の大ファンでもある私は、化石の名を冠するにふさわしい人物がいるとしたら、それは、過去半世紀に音楽シーンに多大な影響を与えたアリスであるべきだと常に考えていました。私が研究している間、ずっと彼の音楽がバックグラウンドで流れていました 。
海洋多毛類ワームは、最初に進化したとき、その特殊なライフスタイルのパイオニアでした。約1億9000万年前のジュラ紀の初めには海の生態系の豊富な要素となり、今日もまだ存在しています。
アリスは、60年代後半に登場したショック・ロック・シーンのパイオニアであり、現在もなお存在し続けています」