ジミヘン／ボブ・マーリー／エルヴィス／ジャニス等の音楽　月着陸船オデュッセウスによって月面に置かれる

ジミ・ヘンドリックス、ボブ・マーリー、エルヴィス・プレスリー、マーヴィン・ゲイ、ジャニス・ジョプリンなどの音楽が今、月面に置かれています。2月22日に月面着陸を成功させた月着陸船「オデュッセウス」には、アートを中心としたタイムカプセルが含まれていることが、米ビルボード誌のレポートで明らかにされています。

「オデュッセウス」は米国の民間企業インテュイティブ・マシーンズが開発した月着陸船。民間の宇宙船が月面着陸を達成したのは初めてであり、またこの月面着陸船は音楽の歴史も作っています。

このタイムカプセルは、音楽、写真、芸術作品などのデジタル化されたアーカイブで構成されており、古代メソポタミアで使用された言語であるシュメール語の楔形文字の楽譜の断片から、レンブラントやゴッホの絵画、そしてティンバランドによる現代のビートまで、数千年にわたる人類の文化の全体を大まかに見渡すことができるものとされています。

今回デジタル化されたものには、エルヴィス・プレスリー、マーヴィン・ゲイ、サンタナ、ジミ・ヘンドリックス、チャック・ベリー、スライ＆ザ・ファミリー・ストーン、ボブ・マーリー、ジャニス・ジョプリン、ザ・フーなど、計222組のアーティストの音源や、ウッドストックからアルバム・アート（もちろん、ピンク・フロイド『Dark Side of the Moon』含む）まで、さまざまの写真が、10億年とは言わないまでも、数百万年はもつように作られたガラス、ニッケル、ナノフィッシュの構造体の中に収められています。

このタイムカプセルのアイデアはダラス・サンタナによって提案されたもので、彼の会社スペース・ブルーはビバリーヒルズ・プロダクションズとメロディー・トラスト（多くのクラシック・ロック・アーティストの原盤の権利を所有する会社）とパートナーシップを結び、この事業をLunar Recordsというタイトルをつけました

キュレーターであるサンタナによると、今回はアポロ11号の着陸とその数週間後に開催されたウッドストック・フェスティバルを記念して「1969年」の作品に焦点を当てたという。

サンタナによると、メロディー・トラスト社のアーカイブは約25,000曲にも及び、これらの中には伝説的な音楽家の未発表音源も含まれているという。「一度もリリースされたことのない音源が、今、月面にあるんだ」と彼は言い、ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス結成前に録音されたヘンドリックスの未発表音源とあると説明しています。