Mick Mars (Photo: Paul Brown)
モトリー・クルー(Mötley Crüe)の
ミック・マーズ(Mick Mars)がプログレを語る。英Classic Rockのインタビューより。またマーズは、
スパークス(Sparks)でギターを弾いていたかもしれない逸話も語っています。
「サーフ・ミュージックとブリティッシュ・インヴェイジョンを経て、ブルースとジャズに出会ったんだ。
当時のドラマーはみんなジャズに夢中だったから、よし、ジャズを聴いてみよう、と思って、ウェス・モンゴメリーやマイルス・デイヴィスといった人たちの演奏を聴いて、いろいろなやり方や音楽を学んだよ。
キング・クリムゾンとジェントル・ジャイアントに出合ったときは、目から鱗が落ちる思いだった。ロバート・フリップの演奏を聴いたとき、“どうやったら、そんなに速くできるんだ?”と思ったよ。“21st Century Schizoid Man”はみんな知っていると思うけど、“Cat Food ”(1970年『In The Wake Of Poseidon』収録曲)みたいなのを聴くと、“本当に妙な感じなんだけど、すごくクールだ”と思うんだ。
(自分にもプログレの時期があったのか?)
理解できなかったんだ。まあ、(頭では)理解することはできたんだけど、(実際に演奏することは)できなかったんだ。カリフォルニアでジェントル・ジャイアントを観に行ったとき、俺はすごく驚いた。どうやるんだ?でも、自分にはできなかったからこそ、大好きになったんだ」
同じインタビューの中でマーズは、彼がLAの地元紙The Recyclerに募集の広告に出したところ、スパークスから連絡があったことも明かしています。
「スパークスの口ひげを生やした男(キーボード奏者のロン・メイル)が、俺がThe Recycler紙に出した広告を見て電話をくれたんだ。俺は彼らに対して率直に、彼らは俺が演奏するような音楽ではないし、君たちは俺に失望するだろう、と言った。彼らは、デヴィッド・ボウイやT・レックスといったグラム・ロックのバンドだった。俺はそういうのも大好きだけど、そういう演奏はしない。
(ミック・マーズがギターを弾いていたら、スパークスはどんなサウンドになっていたか?)
ああ、きっと台無しになっていただろうね」