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ラッシュ「Xanadu」 マシントラブルによって永遠に失われるところだった

2024/02/27 11:15掲載
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Rush / A Farewell to Kings
Rush / A Farewell to Kings
ラッシュ(Rush)の「Xanadu」は彼らのキャリアを象徴する楽曲のひとつですが、メンバーのゲディー・リー(Geddy Lee)によると、唯一のマスター・レコーディングがテープ・マシンのトラブルによって永遠に失われるところだったという。この出来事をきっかけにラッシュは録音したものをすぐにコピーするようになったという。そういう意味でもランドマーク的楽曲でした。

ラッシュは、ウェールズのロックフィールド・スタジオで録音された1977年のアルバム『A Farewell to Kings』のセッション中にこの曲を録音しました。

レコーディング終了後、彼らはミックスのために英ロンドンのアドヴィジョン・スタジオに向かいましたが、そこでのマシン・トラブルについて、ゲディー・リーは回顧録『My Effin' Life』でこう書いています。

「“Xanadu”のミックス作業をしていたとき、マスター・テープマシンが巻き戻し中にガタガタと言い出して、テープが一時的に詰まってしまったんだ。テープはうねり出し、回転しながらもう一方のテープの下にあるトランスポートに巻きついた。僕たちは皆、この曲の唯一のコピーが機械の中で音を立てているのを聞いて、呼吸を止めたよ」

プロデューサーのテリー・ブラウンが慎重にテープを取り出して隅々まで調べた結果、「幸いなことに、テープは破れてはいなかったけど、ひどい折り目がついていた」という。

それ以来、ラッシュは録音したものをすぐにコピーするようになったという。